武蔵野美術大学のビジネスデザインアワード、筑波大学の山辺チームがグランプリ受賞
武蔵野美術大学は、創業支援事業「武蔵野美術大学実験区」の一環として開催したビジネスデザインアワード「MAU SOCIAL IMPACT AWARD 2026」の受賞者を決定しました。3回目の開催となる今回はソニーマーケティング株式会社が協賛し、「感動の共創者を増やす」をテーマに掲げて行われました。最終プレゼンテーションの審査を経て、筑波大学の山辺チームがグランプリに選出されたほか、各賞の受賞チームが決まりました。

当事者としての視点を起点に事業アイデアを創出
「MAU SOCIAL IMPACT AWARD」は、武蔵野美術大学実験区「CREATORSHIP PROGRAM」の取り組みとして実施されているビジネスデザインアワードです。参加者個人の経験や問題意識といった一人称視点の「当事者としての物語」を社会へとひらき、共感と支持を得られるビジネスへ発展させることを特徴としています。武蔵野美術大学の造形教育による創造的思考と、異なる専門領域を持つ学生同士の共創を組み合わせ、社会にインパクトを与える新たな事業アイデアの発掘と育成を目指しています。
2026年度は「感動の共創者を増やす」をテーマに設定しました。自らの意思で構想し、試行してビジネスとして社会に実装することで、実践に触れた人が次の創り手となる「感動と創造の循環」を社会に生み出すことを目的としています。参加した学生たちはワークショップやメンタリングを通じてアイデアを磨き、最終プレゼンテーションに臨みました。
各賞の受賞チームとプロジェクト概要
最終プレゼンテーションの結果、グランプリ1組、準グランプリ2組、ソニーマーケティング特別賞1組が選出されました。受賞したチームとプロジェクトの詳細は以下の通りです。
グランプリ
- 山辺チーム(筑波大学)
- メンバー:山辺 纏(筑波大学 人間学群教育学類3年)
- プロジェクト名:「一期一会」― 障害のある方と社会の接点をつくるサービス
- 概要:障害のある当事者一人ひとりの個性や好きなことを生かしたオーダーメイドのワークショップを開発し、障害のある人と生活者が自然に出会う接点を社会に増やす提案です。
準グランプリ
- 清水チーム(慶應義塾大学ほか)
- メンバー:清水 虹希(慶應義塾大学SFC 4年/Founder・Brand Director)、松岡 隆太郎(慶應義塾大学SFC 3年/Marketing Director)、黒田 里音(武蔵野美術大学/Designer)、岸 奏汰(早稲田大学3年/Product Manager)
- プロジェクト名:「COMMA(間間)」― THE PROACTIVE PAUSE,
- 概要:予防医学としての漢方の思想と香りを掛け合わせ、日常の中に自分をケアする時間をつくるセルフケアブランドの提案です。
- 志賀チーム(聖学院高校)
- メンバー:志賀 創、沼尻 祥宕、久保田 有祐、カステラーノ 礼門人(聖学院高校 Global Innovation Class)
- プロジェクト名:「虚無のアトリエ」― 虚無感から、自分が本当に求めていた時間に出会うアプリ
- 概要:ショート動画やSNSの利用後などに感じる虚無感を色や形、匂い、音楽などの世界観として表現し、AIとの対話を通じて過ごしたかった時間に気づく体験を提供するアプリです。
ソニーマーケティング特別賞
- ジョウチーム(武蔵野美術大学)
- メンバー:ジョウ ジンジュ(武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科3年)
- プロジェクト名:「たのしい糖尿生活」― 持続できる心をデザインする
- 概要:血糖値の管理だけでなく、「心の処方箋」や「待ちモード」などを通じて、糖尿病とともに自分らしく暮らせる毎日を支えるアプリの提案です。
協賛企業との連携と今後の展開
今年度のアワードは、学生のアイデアを構想にとどめず社会との接続や事業化の可能性を視野に入れるため、ソニーマーケティング株式会社の協賛のもとで実施されました。ソニーマーケティング特別賞を受賞したジョウチームには、概念実証(PoC)の可能性を検討する場として、同社との協議の機会が設けられます。
武蔵野美術大学実験区では、今後も企業や他大学との連携を広げながら、多様なバックグラウンドを持つ人々が出会い、それぞれのナラティブを起点に新しい事業や社会の可能性を生み出す環境づくりを進めるとしています。







本記事は武蔵野美術大学の発表をもとに作成しました。
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