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コスモ石油とGE Vernovaが設備保全ソフトの先行検証に関するMOUを締結

コスモ石油株式会社とGE Vernova Software Japan株式会社は、GE Vernovaのアセットパフォーマンスマネジメント(APM)ソフトウェアのベータプログラムに関する覚書(MOU)を締結しました。本MOUに基づき、コスモ石油はGE Vernovaが開発するAPMの新機能を先行利用し、実際の製油所の保全現場で検証を行います。両社は現場のニーズや検証結果を機能開発に反映させることで、設備保全の高度化や業務効率、設備の信頼性・安全性のさらなる向上をめざします。

協業の背景と目的

製油所では高経年化する設備を安全・安定的に稼働し続けるため、設備状態や運用リスクを的確に把握し、限られたリソースの中で保全業務を高度化することが求められています。西 克司が代表取締役社長を務めるコスモ石油は、安全操業と石油製品の安定供給を支える基盤を強固にするためデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、AIやデジタル技術を活用した設備保全の高度化に取り組んでいます。

GE VernovaのAPMは、稼働状況や運用リスクに関するデータと専門知見を組み合わせ、設備の状態把握や保全の意思決定を支援するソフトウェアです。今回のベータプログラムを通じ、正式リリース前の新機能を実際の製油所で試用・検証します。

今回の取り組みでは、主に3つの新機能を対象に検証が進められます。

1つ目は、設備の状態を運用リスクの観点から評価・定量化して優先順位付けを支援する「Health 2.0」です。コスモ石油はこの機能を通じ、状態基準保全(CBM:Condition-Based Maintenance)の高度化や保全業務の優先順位の明確化、リソースの有効活用と業務効率化を進めます。

2つ目は、自社のデータサイエンティストやエンジニア、オペレーターが独自の分析モデルを構築・検証・運用できる「Analytics Builder」です。APMの監視・ワークフローと連携するモデルの開発迅速化や予兆保全能力の強化を図ります。

3つ目は、産業用SaaSプラットフォームに搭載された「生成AIエージェント」の活用です。設備保全に関する情報収集・分析や意思決定を支援するため、以下のエージェントを活用します。

  • Strategyエージェント:故障モード影響解析(FMEA)やアセット戦略テンプレートの作成・標準化を支援
  • 自然言語クエリ(NLQ)エージェント:自然言語によるAPMデータの照会を可能にし、情報探索を効率化
  • Document Intelligenceエージェント:検査報告書を取り込み、要点や異常を整理・可視化して対応案の検討を支援
  • Inspectionエージェント:検査データの抽出・要約を行い、文書分析の効率化や検査業務の改善を支援

今後の展開方針

コスモエネルギーグループは、第8次連結中期経営計画において「生産性向上とAI・デジタル徹底活用による経営体質強化」を重点項目に掲げています。今回のMOUに基づく取り組みは、保全現場の課題に対し最新デジタル技術を活用した機能の有効性を検証する機会と位置付けられています。コスモ石油はGE Vernovaのエンジニアと緊密に連携し、現場のニーズや検証結果をフィードバックして機能の改善と高度化に取り組み、エネルギーの安全・安定供給に貢献していくとしています。

本記事はコスモ石油株式会社の発表をもとに作成しています。

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