織田信長本廟所の京都・阿弥陀寺、豪雨被害の勅使玄関改修に向けCFを実施へ
織田信長公の本廟所として知られる阿弥陀寺(京都市上京区)は、豪雨で被害を受けた勅使玄関と渡り廊下の大改修を行うため、クラウドファンディングでの資金調達を進めている。京都新聞社が運営する「THE KYOTO Crowdfunding」を通じて改修費の一部を募るもので、目標金額は15,000,000円に設定されている。2031(令和13)年に迎える信長公450回忌に向けた境内整備の一環となる。
豪雨による雨漏りで大改修が必要に
阿弥陀寺では2031(令和13)年の信長公450回忌に向け、20年かけて境内各所の整備を進めていた。しかし、昨年6月の豪雨で勅使玄関・渡り廊下に雨漏りが発生し、応急処置を施したものの、大改修が必要な状況となった。


改修にあたっては、勅使玄関は檜皮という特殊な葺材が使われており、渡り廊下は20mにおよぶ長さがあることから、6500万円という莫大な費用が必要になるという。寺や檀家だけで調達することは難しいため、プロジェクトを通じて協力を呼びかけている。
明治時代に建てられた格式高い勅使玄関と渡り廊下
阿弥陀寺の開山である清玉上人は、1582(天正10)年6月2日の本能寺の変の際に本能寺へ駆けつけ、信長公の遺骸を持ち帰るとともに、本能寺や二条城で亡くなった家臣らを供養した。明治時代には調査によって阿弥陀寺が本廟所と認められ、信長公へ正一位が追贈されることとなった。

これに伴い、1910(明治43)年に檜皮葺唐破風の格式高い勅使玄関と渡り廊下が建築された。1917(大正6)年の贈位の儀式では、勅使玄関から勅使を迎え、渡り廊下を通って本堂・織田信長公墓前で儀式が執り行われた。勅使玄関は1829(文政12)年に清華家の広幡経豊卿の発願で作られた式台をベースにしていると考えられており、庫裏全体では檜皮葺・杮葺・瓦葺という3つの葺材が用いられている点でも貴重とされている。
学生による歴史文書の調査と成果報告書の刊行
寺内では2024年11月に室町末期から昭和末期に至る約400点の文書が発見された。京都府立大学文学部歴史学科文化情報学研究室の協力で調査が開始され、信長公や信忠公の親戚である織田諸家や森家・青木家との関係が明治期まで続いていたことが判明している。
毎年新暦の6月2日に行われる「信長忌」では、後陽成天皇より賜った勅額や信長公所縁の寺宝に加え、文書調査の成果を踏まえた展示も実施されている。2027年3月には学生が中心となって企画・執筆した報告書『信長の眠る寺 阿弥陀寺を学ぶ』が刊行される予定で、2027年3月22日(月曜日・祝日)の13時からは阿弥陀寺で完成記念イベントも行われる。



- プロジェクト名:織田信長公が眠る京都・寺町の阿弥陀寺 大正期に勅使を迎えた格式高い唐破風檜皮葺の玄関を修理したい
- 実施期間:2026年10月7日(水)00:00~2027年1月5日(火)23:59
- 目標金額:15,000,000円
- プロジェクトURL:https://the-kyoto.en-jine.com/projects/amidaji
- 主なリターン:織田信長公450回忌記念 織田木瓜天目茶碗(限定100碗、昭和57年の400回忌記念茶碗または令和13年の450回忌記念茶碗、天目台なし)、信長忌特別拝観招待券、調査報告書『信長の眠る寺 阿弥陀寺を学ぶ』(B5判、約300P)など
運営団体情報
- 運営団体:株式会社京都新聞社
- 責任者:代表取締役社長 大西祐資
- 所在地:京都市中京区烏丸通六角下ル七観音町634 ONEST京都烏丸スクエア京都新聞社
- 電話:075-241-5831
- メール:thekyoto@mb.kyoto-np.co.jp
本記事は株式会社京都新聞社の発表をもとに作成。
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