最中屋がH.C.R.2026に初登壇へ 介護AIの活用条件と実証成果を発表
株式会社最中屋は、2026年10月7日(水)から9日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「H.C.R.2026 第53回国際福祉機器展&フォーラム」において、最終日の9日に出展社プレゼンテーション「AMED介護テクノロジー情報プラザ」へ登壇する。同社がH.C.R.に登壇するのは今回が初となる。代表取締役CEOの結城 崇氏が、介護現場におけるAIの活用条件や実証実験の成果について発表を行う予定だ。
現場でAIが使われるための3つの条件を提示
結城 崇代表取締役CEOは、「介護のAIが『使われない』理由と使われる3つの条件 ― 運営基準と、老健5施設の実測から考える」と題した発表を行う。AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)令和6年度「介護DXを利用した抜本的現場改善事業」において、同社が分担機関として参画した研究開発の成果に基づく内容となる。
東京都社会福祉協議会 東京都高齢者福祉施設協議会の実態調査(令和7年度、都内の特別養護老人ホーム343施設が回答)では、ChatGPT等の文書作成ソフトを導入した施設の約4割が日常的には活用していない実態が明らかになっている(同社算出)。講演では現場が使わないと判断する理由を整理した上で、以下の3つの条件を運営基準の条文や実画面、実測データを用いて示す。
- 入力を増やさない:LIFE(科学的介護情報システム)に提出済みのデータと、多職種がすでに書いたコメントだけを材料にする
- 根拠を見せ、決めるのは人:AIの担当は多職種コメントの整理だけ。最終決定はケアプラン会議で人が行う
- 時間を測って示す:タイムスタディアプリ「ハカルト」で、導入の前と後を分単位で比べる
老健5施設での実証でアセスメント時間が32.3%増加
介護老人保健施設5施設でのタイムスタディでは、相談職が1回の業務にかけた時間において次の変化が測定された。
- モニタリング:19.9分 → 9.4分(▲52.8%)
- 利用者・家族への説明・同意:22.7分 → 16.8分(▲26.0%)
- アセスメント:13.3分 → 17.6分(+32.3%)
なお、この数値は開発途中段階の実測値であり、介護老人保健施設5施設(導入後の測定は3施設)、有効サンプル1,267人日を対象とした「令和6年度 介護DXを利用した抜本的現場改善事業 成果報告書(令和8年3月)」によるもので、施設の状況によって結果は異なるとしている。実証の成果はAIケアプラン作成支援システム「ミタスト for Care Process Management」(BI機能「ミセルト」)として実装され、2026年10月1日より介護老人保健施設向けに先行導入の受付が開始されている。
登壇および開催概要
プレゼンテーションの開催概要は以下の通り。
- イベント:H.C.R.2026 第53回国際福祉機器展&フォーラム
- 会期:2026年10月7日(水)~9日(金)
- 主催:社会福祉法人 全国社会福祉協議会、一般財団法人 保健福祉広報協会
- 名称:出展社プレゼンテーション「AMED介護テクノロジー情報プラザ」
- 日時:2026年10月9日(金)12:30~13:30
- 会場:東京ビッグサイト 東3ホール内 B会場
- テーマ:AMEDによる介護テクノロジー支援施策の効果について
- 登壇者:株式会社最中屋 代表取締役CEO 結城 崇
- 参加費:無料(H.C.R.への入場事前登録が必要。プレゼンテーションは予約不要、現地約50名・先着順)
※AMEDおよび複数の開発事業者が登壇する。
株式会社最中屋について
株式会社最中屋は、京都府京都市中京区壬生檜町6番地 STハウス2Fに本社を置き、代表取締役CEOを結城 崇氏が務める。2022年8月16日設立(創業:2019年4月11日)。医療・介護・障がい・保育現場のエッセンシャルワーカーを、ドメイン知識とAI・データ活用等のテクノロジーで支援する事業を展開し、AIケアプラン作成支援システム「ミタスト」(BI機能「ミセルト」)やタイムスタディアプリ「ハカルト」などを提供している。
本記事は株式会社最中屋の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



