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CancerFree Biotechらが福岡でスマートラボ向けAIの現場実証を開始

CancerFree BiotechはAvalanche Computingと共同で、本日6日、福岡のエフラボ九州大学病院とともに「Prometheus Lab AI」の現場実証を開始することを発表しました。6か月間にわたる取り組みを通じて、実際の環境におけるAIシステム導入の効果と実用性を評価します。

台日の産官学関係者が集結し連携を開始

実証の開始に際して行われたイベントは台日双方の共催で実施され、関係各所の代表者が出席しました。台湾側からは台北駐大阪経済文化弁事処 福岡分処 処長の陳銘俊(BRUCE CHEN)氏や駐福岡台湾総領事館 経済組 組長の何坤松 ( KUNSUNG HO ) 氏が参加しました。

日本側からも福岡市経済観光文化局 創業推進部 課長の金丸勝也 ( KATSUYA KANAMARU ) 氏をはじめ、九州大学病院 副病院長の後信 ( SHIN USHIRO ) 氏、エフラボ九州大学病院 投資マネージャーの室井信人(NOBUTO MUROI)氏、九大OIP株式会社 コーディネーターの Scott Rowan 氏ら行政・病院・産学研究の関係者が集まりました。会場では Prometheus Lab AI の機能デモやエフラボの実験施設視察が行われ、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処の陳銘俊処長は、技術や研究精神、イノベーション環境が結びついた連携への期待を語りました。

今回の実証では、CancerFree Biotechが自社開発したスマートラボ向けソフトウェア「Prometheus Lab AI」をエフラボの実験環境へ導入し、Avalanche Computingの演算プラットフォームと組み合わせて運用します。スマートウェアラブルデバイスで実験操作の映像と音声を収集してAI解析環境へ送り、検索可能な実験記録を自動生成するほか、既存フローへの導入実現可能性や操作ガイドに基づく運用の検証を行います。

CancerFree Biotechの代表取締役(CEO)陳柏翰(PO CHEN)氏は、患者の血液検体から体外でがんの分身を作製する同社の取り組みにおいて、実験プロセスの自動化と標準化が重要であるとし、スマートウェアラブルデバイスと NVIDIA DGX Spark によるオンプレミス演算を統合した本システムを完全自動化ラボへの第一歩と位置づけています。

実証期間中、Prometheus Lab AI は共用機器に近い形でエフラボの入居団体に開放されます。ライフサイエンス系スタートアップや製薬‧医療機器企業、各企業の研究開発部門などが試用し、CancerFree Biotech はフィードバックをもとに今後の機能改善やシステム調整を進めます。

福岡での交流を契機とした海外展開と今後の展望

本連携は、台湾の2社が G Camp 国際イノベーション‧起業トレーニングキャンプなどを通じて福岡で重ねてきた交流を契機としています。CancerFree Biotech は2024年に福岡市主催の RAMEN TECH で受賞後、相談窓口 GBS(Global Business Support)などの支援を受けてエフラボとの連携に至りました。

Avalanche Computing 共同創業者兼最高執行責任者(COO)の王凡熙(FAN-HSI WANG)氏は、国際交流からソリューション統合を経て実証に至った経緯を説明し、今後の動作検証について言及しました。CancerFree Biotech は今回の6か月間の実証を土台に、日本国内の他の研究現場への展開も計画しています。

関連組織の概要

  • CancerFree Biotech:患者由来腫瘍モデルとAIラボ技術を組み合わせる台湾の精密医療バイオテックスタートアップ。血液のみで循環腫瘍細胞を分離し、患者固有の腫瘍オルガノイドを培養するE.V.A.(Ex Vivo Avatar)や、Prometheus Lab AI を手掛ける。
  • 奎景運算科技(Avalanche Computing Taiwan Inc.):NVIDIA 米国本社出身のAI専門家が設立した、企業向けAI演算と生成AIソリューションに特化する企業。機密データを扱う業界向けの「AIthena Shield」などを提供。
  • エフラボ九州大学病院:福岡地所と九州大学病院が共同設立した、九州大学病院キャンパス内の施設。シェアラボや賃貸型ウェットラボ、BSL2/P2 レベルの研究環境を備える。

本記事はCancerFree Biotechの発表をもとに作成しました。

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