ネクスとレグラス、会話型AIで共同研究開始

株式会社ネクスの連結子会社である株式会社ネクスと、株式会社レグラスは、会話型AIにおける共同研究を開始すると発表した。

この共同研究では、ネクスが開発したエッジAIコンピュータ「AIX-01NX」上での画像解析と、レグラスが開発した会話型AI「Dialogue AI」との組み合わせの有効性と市場性を見極めることを目的としている。病院やホテルの受付、大型店舗、観光・交通案内など多様なシーンでの活用を目指し、新しいサービスの共創を目指すという。

「AIX-01NX」は、NVIDIA製のGPU「Jetson Xavier NX」を搭載し、国内の主要なLTE周波数に対応した小型高性能なエッジAIデバイスだ。カメラやセンサーからの情報をリアルタイムにAI分析し、設置場所のネットワーク環境に依存せずに分析結果をクラウドに連携できるのが特長である。

一方、レグラスの「Dialogue AI」は、独自の推論AIエンジンや音声解析技術をもとに開発された会話型AIだ。文章解析・曖昧な表現解析と自然言語解析・多言語解析を組み合わせることで、高い音声認識精度と応答速度を実現。ユーザーが登録したデータやLLMを活用して生成されたデータから適切な応答を導き出し、感情表現したアニメーションと音声で自動応答するという。

対話AIサービスの市場規模は、2023年度には約140億円、2027年度には約6,905億円にまで発展すると推測される成長分野だ。レグラスは、2022年にJ2リーグ栃木SCオフィシャルサイトに問合せ自動応対システムを提供したほか、2023年12月には「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」で行われた体験型試食イベント「Beyond The Taste」にて、会話型AIを搭載したデジタルサイネージを設置し、AIとの会話型自動応答を実現する実証実験を行うなど、多様なシーンでの活用に取り組んでいる。

今回の共同研究により、AIの目となる「AIX-01NX」と、会話型AI「Dialogue AI」の組み合わせが、様々な場面で活用できる可能性が期待される。