パナソニック デジタル、日本ジェネリックの工場で製薬特化MESを本格稼働
パナソニック デジタル株式会社は、日本ジェネリック株式会社のつくば工場において、医薬品製造業務に特化した製造実行システム(MES)「MP-Connect for Pharma」の導入を完了し、2026年8月より本格稼働を開始しました。
同システムは、パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社の知見や開発技術をベースに、医薬品製造の品質管理・製造管理要件(GMP省令等)に対応する形で開発されたものです。製造記録の電子化やトレーサビリティの向上、業務標準化を通じて、医薬品の安定供給と製造DXへの貢献を目指しています。
開発と導入の背景
医薬品業界では、品質保証の高度化や製造情報の電子化、製造記録の厳格な管理および保管への要請が高まっています。特にジェネリック医薬品においては、安定供給体制の強化と品質確保が求められており、製造現場のデジタル化やペーパーレス化が経営課題となっていました。
これらの課題解決に向けて、パナソニック デジタルとパナソニック プロダクションエンジニアリングは2023年より日本ジェネリックとの協力体制を構築し、現場での実運用評価を経て、日本ジェネリック つくば工場での本格稼働に至りました。
現場要件を反映した開発経緯と特長
開発段階では、日本ジェネリックの現場担当者とパナソニック デジタルおよびパナソニック プロダクションエンジニアリングの技術者が連携し、業務フローや運用要件を抽出・整理しました。製造指図管理、作業実績収集、製造記録管理、トレーサビリティといった要件を反映し、段階的な検証と改善を重ねています。
「MP-Connect for Pharma」の主な特長は以下の通りです。
- 医薬品製造業務・GMP要件に対応:電子SOP(標準作業手順書)による作業手順の標準化および製造履歴の一元管理を実現
- 製造データの電子化による業務効率の向上:紙帳票中心の運用から移行し、実績・品質データのデジタル化や記録業務の効率化を支援
- 高いトレーサビリティの確立:原材料の受入から製造、出荷に至る工程の情報をデジタル管理し、迅速な履歴追跡と品質保証業務を支援
- パナソニックグループの現場改善ノウハウの活用:国内外の製造現場で培ったMES活用技術と知見を組み込み、継続的な改善活動を促進
主な対象分野には、ジェネリック医薬品製造工場、医薬品製造工場、サプリメントや健康食品などGMP対応が求められる製造工場が挙げられています。
期待される業務変化と今後の展開
システムの導入により、紙帳票による記録管理からペーパーレス化への移行、リアルタイムな進捗可視化、迅速な履歴追跡、標準化された製造オペレーションの確立といった変化が見込まれています。
パナソニック デジタルとパナソニック プロダクションエンジニアリングは、つくば工場での実績をモデルケースとし、機能強化と医薬品業界全般への展開を進める方針です。医療用医薬品・ジェネリック医薬品メーカーや、GMP対応が求められる健康食品・ヘルスケア分野の事業者へ提供し、製造品質の向上やデータ活用を通じた製造DXを支援していくとしています。
発表企業および関連情報
本発表に関係する企業の概要などは以下の通りです。
- パナソニック デジタル株式会社(大阪本社:大阪府大阪市北区末広町2番40号 Panasonic XC OSAKA、代表取締役 社長執行役員:阿部 裕)
- 日本ジェネリック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上 祐弘)※調剤薬局大手の日本調剤株式会社が100%出資
- パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:森田 雅史)
本記事はパナソニック デジタル株式会社の発表をもとに作成しました。
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