NECとAnthropic、金融機関11社が参加する先端AI勉強会を開催
NECは、Anthropic PBCおよび金融機関と先端AI技術の活用促進を目的とした連携プログラムにおいて、2026年9月11日に第1回勉強会を開催しました。本プログラムは、AI技術の金融分野での実用化に伴い求められる安全性と信頼性の確保に向け、業界横断で最新の知見や実践事例を共有し、スキルやリテラシー向上に取り組む場として開始されたものです。当日は金融機関等11社から、担当役員や部長職を中心とする関係者が参加しました。
AI時代におけるサイバーセキュリティ対策の高度化を議論
第1回勉強会は「AI時代のサイバーセキュリティ対策」をテーマに実施されました。Anthropic社およびNECがAI時代に求められるセキュリティ対策に関する最新の知見や実践事例を紹介したほか、Q&AセッションではAIを活用した脆弱性管理の具体的な対策などをめぐって意見交換が行われました。
当日は以下の講演およびセッションが実施されました。
- Anthropic社講演「AIを活用した開発ライフサイクルのセキュリティと脆弱性早期対応」
講演者:Anthropic Japan合同会社 アプライドAI本部長 菅野 信 AIを前提とした開発ライフサイクル(AI-SDLC)に多層的な防御をどう織り込むかの考え方や、それを支えるツール、実際のコードと実行結果を用いたプロセスなどを紹介しました。
- NEC講演「NECが描く次世代の脆弱性管理と防衛戦略」
講演者:NEC Corporate Executive CISO 淵上 真一 AIを活用した脆弱性診断の検証結果やパッチ適用動向、自社実践による効果を紹介するとともに、「Security for AI」のアーキテクチャと次世代脅威への防御方針を説明しました。
- NEC講演「フロンティアAI時代の実践的なセキュリティ対策」
講演者:NEC サイバーディフェンス事業統括部長 後藤 淳 金融庁および日本銀行の要請を踏まえ、経営主導のリスクベース対応、資産・脆弱性管理、脅威インテリジェンス、SOCを活用した迅速な検知・防御、事業継続に向けた実践策を解説しました。
- Q&Aセッション
参加企業からの質問をもとに、フロンティアAI対策等に関する現場での困りごとの解決につながる意見交換を行いました。
参加者からは、AI変革の領域が多岐にわたるためシリーズ化を望む声や、先端事例に触れられたこと、AI時代のセキュリティ対策について有用な示唆を得られたことに対する評価の声が寄せられました。
参加企業
2026年10月6日時点の参加企業(50音順)は以下の通りです。

- MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
- 株式会社沖縄銀行
- 株式会社静岡銀行
- 住友生命保険相互会社
- 株式会社大和証券グループ本社
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 株式会社日本総合研究所
- 三井住友トラストグループ株式会社
- 三井住友信託銀行株式会社
- 明治安田生命保険相互会社
- 他1社(合計11社)
今後の展望とAnthropic社との連携
本プログラムでは今後も、AIを取り巻く技術動向や金融機関各社の課題を踏まえたテーマで勉強会を実施する予定です。また、先端AI技術を習得するためのトレーニングメニューの提供についても検討が進められます。
NECは、Anthropic社との戦略的協業を通じて得られる技術やノウハウを活用し、金融機関向けの業務特化型AIソリューションの開発、次世代のサイバーセキュリティサービスのさらなる高度化、価値創造モデル「BluStellar」におけるBluStellar ScenarioへのClaudeの活用を進めていく方針です。

NECは2026年4月にAnthropic社とエンタープライズAI分野における戦略的協業を開始し、同年6月にはAnthropic社および金融機関8社と安全性・信頼性に優れたAI技術の社会実装に向けた取り組みを開始しました。さらに同年9月にはAnthropic社が推進する「Project Glasswing」に参画し、フロンティアAIモデル「Claude Mythos Preview」を脆弱性管理プロセスを含む防御的サイバーセキュリティ業務に活用することを発表するなど、連携を深めています。
本記事はNECの発表をもとに作成されています。
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