パントビスコ氏初の絵本『おれたクレヨン』3/20発売

SNSで約50万人のフォロワワーを持つクリエイター、パントビスコ氏が初の絵本『おれたクレヨン』を発表した。株式会社日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)が出版し、2024年3月20日から全国の書店やネット書店で販売を開始する。

本書の主人公は女の子のコハクちゃんで、ある日、男の子と一緒に絵を描くというエピソードが描かれている。二人はお花畑を描くことになり、コハクちゃんが赤のクレヨンを使おうとすると、男の子も同じ色のクレヨンを使いたいと言い出す。そこでコハクちゃんはクレヨンを折って二人で共有するという解決策を見つけるが、それを見たお母さんの反応は……。

本書は、大人が知らず知らずのうちに抱く価値観や固定観念について問いかける。大人になると、物を大切にし、壊さないという価値観が根付くが、それに縛られすぎると本当に大切なものを見失うこともある。本書は、物よりも大好きな人と共有する時間を大切にするというメッセージを伝える。

パントビスコ氏は、この絵本の物語が自身の実体験に基づいていると語る。ある日、知人の子供と絵を描いていた時、彼が赤いクレヨンを使っていた。パントビスコ氏がそのクレヨンを次に使いたいと伝えると、子供はクレヨンを折って半分を渡してくれた。その時、パントビスコ氏は子供が物よりも一緒に同じ色を塗る時間を優先させた価値観に感銘を受けたという。

パントビスコ氏は、大人になると効率的に生きるための知識や経験を増やすが、それと同時に大切なことを忘れてしまうこともあると指摘する。本書は、そのような大人たちに子供から得た気付きを伝えるためのものだ。

本書は36ページで、価格は1,815円(税込)。サイズは195mm×195mmで、ISBNコードは9784800591586。パントビスコ氏の作品は、Instagram(@pantovisco)で見ることができる。