Dellows News

腕や脚の硬いしこり皮膚線維腫の認知度は12.7% アイシークリニック調査

医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、腕や脚にできる茶色く硬いしこり「皮膚線維腫」に関する認知度調査の結果を公表しました。調査によると、疾患名を知っている人は12.7%にとどまり、71.3%がほくろだと思い込んでいたことが明らかになりました。さらに、切除手術が保険適用であることを知らない人が82.0%に上るなど、疾患や治療に関する理解が十分に進んでいない実態が示されています。

約9割が疾患名を知らず、7割以上がほくろと誤認

調査は2026年9月14日〜9月23日、腕または脚に茶色く硬いしこりがある、またはあったと自覚している全国の20〜60代の男女300名を対象にインターネットで実施されました。

皮膚線維腫という皮膚疾患を知っているか尋ねたところ、認知度は12.7%にとどまり、約9割が疾患名を知らないと回答しました。しこりを何だと思っていたかという設問では、71.3%が「ほくろだと思っていた」と答えており、正しく認識していた人は8.3%でした。

また、皮膚科を受診したことがあるかという質問に対しては、78.3%が受診したことがなく今後も予定がないと回答しており、ほくろとの誤認や痛みのなさから放置する傾向がうかがえます。

8割以上が保険適用の手術であることを知らず

皮膚線維腫の切除手術が保険適用で受けられることについて、82.0%が知らなかったと回答しました。実際には3割負担で5,000〜15,000円程度の日帰り切除が可能ですが、自費診療で高額であるという誤解が受診の妨げになっている実態がみられます。

切除を希望する人を対象にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「悪性腫瘍でないか不安」(38.7%)でした。外見上の理由よりも、健康面への不安から正確な診断を求める意識が高いことが示されています。

良性腫瘍も悪性との鑑別が重要 気になる場合は皮膚科へ

アイシークリニックの髙桑康太医師によると、皮膚線維腫は虫刺されや軽い外傷をきっかけに発生する良性腫瘍で、基本的には放置しても問題ないものの、急速に増大する場合や出血を伴う場合は悪性腫瘍との鑑別が必要であるとしています。

鑑別のポイントとして、病変部の両側をつまむと中央がへこむ「ディンプルサイン」が挙げられます。ほくろ(色素性母斑)は柔らかくこのサインが出ないため見分けに役立ちますが、確定診断にはダーモスコピー検査や病理検査が用いられます。外観が似ている悪性腫瘍として隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)があり、こちらは増大傾向を示し再発率が高いため早期の切除が必要とされています。

日本皮膚科学会の皮膚腫瘍診療ガイドラインでも皮膚線維腫は良性腫瘍に分類されており、自覚症状がなければ経過観察が可能とされています。しかし、自己判断での放置を避け、急速な増大や出血、潰瘍、色むらなどがある場合は皮膚科の受診が推奨されています。

本記事は医療法人社団鉄結会アイシークリニックの発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間