慶應大KMD研究所、フュージョンの社会実装を考える集中スクールを11月に開催へ
慶應義塾大学KMD研究所フュージョンインダストリー研究センターは、2026年11月26日から28日にかけて、フュージョンエネルギーの社会実装を考える3日間の集中プログラム「Fusion Science School 2026:フュージョンの社会実装を考える ― 未来の産業エコシステムをデザインする三日間 ― feat. J-Fusion」を開催します。本事業は昨年度に続き、2026年度核融合科学研究所スクーリング・ネットワーキング事業「Fusion Science School」に採択されたもので、一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)との共催で実施されます。対象はフュージョンエネルギーに関心を持つ若手社会人および大学院生、学部生、高等専門学校4年生以上の学生です。
多角的な視点から産業エコシステムを学ぶ3日間
本プログラムは、フュージョンを単なる科学技術として学ぶだけでなく、産業、政策、地域、社会受容などの視点から社会実装に必要な仕組みを多面的に考えることを目的としています。研究者、技術者、企業、行政、学生などの参加者が学びと対話を重ねられるよう、以下の3つの軸に沿って構成されています。
- 理解する ― フュージョンの理論・技術・産業・実装戦略を体系的に学ぶ
- 体験する ― 研究・産業の現場を訪れ、知識を体験と対話によって深める
- 想像する ― フュージョンが実装された未来の産業と社会を構想し、提案する
講義、現場見学、ハッカソンで構成されるカリキュラム
初日の11月26日は、大学や研究機関、産業界の専門家による5つの講義が実施されます。
- 講義①「核融合炉を形にする ― 工学の挑戦」(オンライン講義)東京大学 大学院新領域創成科学研究科 特任教授飛田健次 様
- 講義②「FASTプロジェクトから見るフュージョンスタートアップの社会的役割」京都フュージョニアリング株式会社 代表取締役CEO 兼 Chief Fusioneer小西哲之 様
- 講義③「核融合プラズマを“見る・測る・操る”技術 ― 実験炉運転のリアルと計測工学の最前線」九州大学 応用力学研究所 附属高温プラズマ理工学研究センター 教授同大学 大学院総合理工学府 総合理工学専攻 教授(併任)花田和明 様
- 講義④「フュージョン社会実装の戦略 ― グローバル競争・投資・規制・サプライチェーン」アクセンチュア株式会社 ビジネスコンサルティング本部 ストラテジグループ マネジング・ディレクター渡辺博人 様
- 講義⑤「核融合と社会 ― 社会実装へのステップ」慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 准教授横浜市立大学 客員教授韓国先端科学技術大学(KAIST) Graduate School of Science and Technology Policy 兼任教授標葉隆馬 様
講義終了後には、参加者同士の振り返りやネットワーキングディナーが行われます。
2日目の11月27日は、J-Fusion参画企業からの取り組み共有や企業への訪問・見学を通じて、研究開発やものづくりの現場を体験します。
最終日の11月28日午前には、Starlight Engine株式会社、株式会社 MiRESSO、光産業創成大学院大学、アクセンチュア株式会社、青森県庁が登壇するパネルディスカッション「フュージョン社会実装の戦略的リアル」が開催されます。午後には「Fusion Hackathon」として、参加者がチームごとに社会実装アイデアを構想し、5分間のプレゼンテーションや質疑応答などの成果発表と審査・表彰が行われます。
関係者による展望
一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)事務局長の中原大輔氏は、フュージョンエネルギーが政府の成長戦略の重点分野に採択され、2030年代の発電実証に向けた産学官の取り組みや海外での開発競争が進む中で、産業としての第一歩を踏み出した重要な局面にあると指摘しています。その上で、課題解決に向けた多様な人材の参画と新産業構築の契機となることへの期待を示しています。

実行委員長を務める慶應義塾大学KMD研究所フュージョンインダストリー研究センター長の武田秀太郎准教授は、フュージョンエネルギーの社会実装には多様な立場の視点が必要であるとし、今年度は戦略の視点を加えて実際の道筋まで考える内容へ発展させていると説明しています。
実施概要とお問い合わせ先

- 名称:Fusion Science School 2026「フュージョンの社会実装を考える ― 未来の産業エコシステムをデザインする三日間 ― feat. J-Fusion」
- 日程:2026年11月26日(木)~ 28日(土)
- 会場:慶應義塾大学日吉キャンパス協生館、J-Fusion会員企業様、Sakura Deeptech Shibuya
- 主催:慶應義塾大学KMD研究所フュージョンインダストリー研究センター
- 共催:一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)
- 対象:フュージョンエネルギーに関心を持つ若手社会人、大学院生、大学生、高等専門学校4年生以上
お問い合わせ先:
- 窓口:慶應義塾大学KMD研究所 フュージョンインダストリー研究センター
- 住所:〒223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1 慶應義塾大学協生館6階 C6S14
- 電話番号:045-564-2491
- メールアドレス:firc@kmd.keio.ac.jp
本記事は慶應義塾大学KMD研究所フュージョンインダストリー研究センターの発表をもとに作成しています。
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