むすびすとPR TIMESが登壇 葬儀業界のSNS戦略を議論
2026年9月10日と11日に有明GYM-EXで開催された終活産業専門展「エンディング産業展2026」において、むすびす株式会社と株式会社PR TIMESによるトークセッションが行われました。テーマは「価格訴求から価値訴求へ 葬儀業界の広報・SNS戦略」で、SNSを通じた葬儀の選び方の変化や情報発信のあり方について議論が交わされました。

SNSで広がる葬儀の選択肢

セッションでは、東京都江戸川区に本社を置くむすびす株式会社のマーケティング部 広報・メディアコンテンツ課 課長である古賀 瑞菜と、株式会社PR TIMES執行役員 PR TIMES事業ユニット 第一営業部長の小暮 桃子氏が登壇しました。
古賀は、むすびすが大切にしてきた「100人いれば100通りのお葬式」という考え方を紹介し、実際の葬儀事例を映像で生活者に届ける取り組みを説明しました。同社は約3年前から遺族の許可を得た葬儀映像をもとにショート動画を制作し、YouTube、Instagram、TikTokで「お葬式から見る1分間の家族の愛の物語」として発信しています。総フォロワー26万人、総再生回数7億回を突破しており(自社調べ。国内の葬儀関連SNSアカウントのフォロワー数をもとに算出、調査日:2026年7月)、2026年7月には公式YouTubeチャンネルの登録者数が10万人を突破しました。

古賀は、SNSを単なる認知拡大や集客の媒体ではなく、生活者が「こんなお葬式もできる」と知り、自分や家族の見送り方を考えるきっかけを生み出す場として位置付けていると述べています。
動画発信への挑戦と寄せられた反響

小暮氏からSNSでの発信における批判への不安について問われた古賀は、配信開始当初は批判への覚悟や社内の戸惑いがあったことを振り返りました。
それでも動画発信に踏み切った理由について、遺族の表情や感情の変化、場の空気まで含めて伝えることで初めて届くものがあると考えたためと説明しました。配信開始後は想定以上に肯定的な反応が多く寄せられ、遺族への励ましや命について考えるコメントが見られたほか、遺族自身がそれらのコメントを喜んでいることが配信を継続する理由になっていると語りました。
小暮氏が企業広報におけるSNSの成果測定の難しさに言及したのに対し、古賀は葬儀業界において直接的な依頼件数だけを指標にすると役割を十分に捉えられないと指摘しました。葬儀は今すぐ必要になるサービスではないため、事前に選択肢を知ってもらうこと自体に意味があるとしています。
実際にSNSをきっかけとした相談では具体的な希望を持つケースが多く、これまでの価格や日程、場所に加え、「どんなお葬式ができるのか」が判断材料の一つになっているとしました。古賀は「『100人いれば100通りのお葬式』という選択肢をより多くの方に知っていただき、ご家族が自分たちの想いに合ったお見送りを選べる社会を目指して、これからも発信を続けてまいります」とコメントしています。
むすびす株式会社は、既存の形式にとらわれず、故人の人生や人柄、家族の想いをもとに設計するオーダーメイドの葬儀を提供しています。
- 会社名:むすびす株式会社
- 代表者:代表取締役社長 中川 貴之
- 所在地:東京都江戸川区西葛西6丁目12番16号
- 対応エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
- 葬祭事業:葬儀施行業務、葬儀に付帯する一切の業務
- IT事業:葬祭業務ソフトウェア・葬祭クラウドサービスの開発/提供
- 設立:2002年10月
- 資本金:219,250千円(資本剰余金含む)
本記事はむすびす株式会社の発表をもとに作成しました。
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