アクト・ノード、フィジカルAI対応のアクト・アップ 2.0を提供開始
株式会社アクト・ノードは2026年10月5日、農業・畜産・水産養殖向け生産管理アプリ「アクト・アップ」を機能拡張し、フィジカルAIに対応した「アクト・アップ 2.0」をリリースして提供を開始しました。各種IoTデバイスの接続と管理を行う「アクト・コネクト」や、クラウドおよびエッジデバイスでのAI処理を提供する「アクト・AI」が利用可能となっています。従来のIoTセンサーやカメラAIに加え、換気カーテンなどの駆動・制御設備を連携・操作できるようになり、一次産業の生産現場へのフィジカルAIの実装が可能となりました。
設備連携とフィジカルAIによる自律制御の仕組み
フィジカルAIは、センサーによる現場の観測(Sense)、状態の理解と予測(Think)、設備を動かす現場への働きかけ(Act)を行うAIシステムです。アクト・アップ 2.0では、生産者が利用する生産管理アプリを入口に、現場機器を管理するアクト・コネクトや、AI処理を担うアクト・AIが連携します。計測や制御の結果はアクト・クラウドに記録されるほか、現場のエッジ端末(エッジノード)とエッジAIにより、クラウドとの通信が途切れた場合でも計測と制御が継続されます。
AIはカメラ画像からの鶏の体重や状態、風速・風向の推定といったセンシング、データ分析、制御ルールの設計支援などに活用されます。一方で設備の制御自体は、現場に求められる再現性を確保するため、生産者が設定したルールに従って実行されます。
養鶏ブロイラー現場での稼働実績と導入効果

アクト・アップ 2.0による設備制御は、養鶏(ブロイラー)の実生産環境の鶏舎で稼働しています。温湿度や鶏の体重・状態の推定値、入雛日や死鳥数などの記録をもとに、生産者の指示で作成したルールに従って換気カーテンなどの設備を自動制御しています。

先行バージョンの1.0を導入した養鶏場では、1ロット(4鶏舎・22,000羽)の作業時間が約1,415時間から約1,132時間へと約20%削減された実績があります。これは見回りと環境調整の短縮によるもので、カメラAIによる鶏の体重推定は誤差3%以下の精度で実用化されています。2.0では設備制御との連携により、さらなる省力化と24時間の環境維持による品質向上および安定生産を目指しています。
同社はフィジカルAIの到達度を示す評価フレームワーク「PAIMM for AAA」を公開しており、アクト・アップ 2.0の実績を「自律の深さM2・業務の広がりB1・実証環境X2」と自己評価しています。

既存設備を活かすアーキテクチャーと今後の展開
アクト・アップ 2.0は、既存設備を活用しながら段階的な機能追加ができるシステムアーキテクチャーを採用しています。多様な機器やAIを追加できるオープンなインターフェース、蓄積データを活用した改善サイクル、遠隔からのモニタリングと保守体制の3つの仕組みにより、システムの段階的な拡張を可能にしています。
同社は、養鶏ブロイラーの生産において導入前と比べ生産者一人あたりの飼育・生産羽数を倍増させることを目標に掲げています。今後は現場のニーズに応じた機器やAIへの対応、ロボット連携を進めるとともに、養鶏以外の畜産、農作物、水産養殖への展開も進める方針です。
なお、10月7日(水)〜9日(金)に幕張メッセ(7ホール・ブース番号22-31)で開催される「畜産資材EXPO」において、フィジカルAIの実機(IoTセンサー、カメラAI、スマートグラス、エッジノード・エッジAI、カーテン制御コントローラー)が初公開されます。
株式会社アクト・ノードの概要
- 所在地:神奈川県相模原市
- 代表:代表取締役 百津正樹
- 事業内容:一次産業向けクラウド・AI・IoTシステムの開発・提供
- お問い合わせ:広報担当 Mail:info@act-node.com
本記事は株式会社アクト・ノードの発表をもとに作成されています。
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