「キャッシュレス業界 カオスマップ 2024」公開、業界の最新動向を一望
株式会社アップスは2024年10月31日、同社のチーフエバンジェリストであるりゅーいち(斉藤龍一)が作成した「キャッシュレス業界 カオスマップ 2024」を公開した。このカオスマップは、急速に拡大するキャッシュレス市場を支えるプレイヤーを整理し、事業者にとってのビジネスチャンスの拡大や、利用者のキャッシュレス市場への関心を高めることを目的としている。
日本のキャッシュレス比率は年々高まっており、2023年度には39.3%に達した。経済産業省の発表によれば、2025年までに40%の目標を達成する見込みであり、これよりも早く達成できると予測されている。キャッシュレス市場が急速に拡大している中、さまざまな場面でキャッシュレス対応が求められており、対応が求められる業種や業界も多岐にわたっている。
「キャッシュレス業界」の5つのトレンドとして、以下が挙げられている。
- スマホ決済の伸長:コード決済の成長率が高い水準を示しており、今後はスマホでのタッチ決済が増加すると考えられる。
- 決済手段の多様化:多様な決済手段に対応できるマルチ決済端末が増加しており、完全キャッシュレスの店舗を目指す動きが予想される。
- EC取引の拡大:EC取引の拡大に伴い、キャッシュレス市場もさらに大きくなると考えられる一方で、不正利用への対策が急務となっている。
- 取引形態の増加:事業者間取引や個人間取引の市場も形成されつつある。
- テクノロジーの進化による革新:AIやブロックチェーンなどのテクノロジーの進化により、顔認証によるハンズフリー決済の普及やデジタル通貨によるボーダーレスな決済の進展が見込まれている。
キャッシュレス市場は依然として成長段階にあり、今後もさまざまなプレイヤーが登場することが予想される。今回作成されたカオスマップが一つの指標となり、キャッシュレス市場がさらに成長していくことが期待される。