高齢者の住み替え満足度6割超、静かさと利便性重視

高齢者の住み替えに関する調査結果が発表された。株式会社LIFULL seniorが60歳以降に住み替えを行った543名を対象に実施したアンケートによると、住み替えたことで生活の満足度が上がった人は61.7%に上った。

住み替え先としては「戸建て」が51.0%と最も人気だったが、満足度が高かったのは「分譲マンション」(76.0%)と「サービス付き高齢者向け住宅」(72.7%)だった。住み替え先を探す手段は「インターネット」(42.2%)が最多で、次いで「不動産店舗」(36.5%)が続いた。

住み替え先選びで重視したポイントは、1位が「買い物に便利」(45.7%)、2位が「駅や病院などに近い」(35.9%)、3位が「公共交通機関が発達している」(33.9%)だった。生活の満足度が上がった人に絞ると、「静かな場所にある」ことや「最期まで自宅で過ごせる」こと、「転倒リスクが少なくバリアフリー」であることを重視する傾向が見られた。

LIFULL 介護の小菅秀樹編集長は、高齢期の住み替えで重要な3つのポイントとして、①住環境の安全性と快適さ、②生活の利便性、③介護・医療サポートの充実度を挙げている。また、お元気な高齢者に人気の自立型有料老人ホームについては、入居者との相性やコミュニティが重要だと指摘。気になる施設があれば、見学に行き雰囲気を確認することを勧めている。

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