電通総研がミツエーリンクスを完全子会社化
株式会社電通総研は、2024年4月26日に、UI・UXデザイン会社である株式会社ミツエーリンクスの株式を100%取得し、完全子会社化すると発表した。電通総研にとって、UI・UXデザインを主力事業とする会社を完全子会社化するのは初めてのことだ。
ミツエーリンクスは、顧客企業のマーケティングやブランディングをデジタルメディアで実現し、継続的に改善し続けるべく、コンテンツおよびUIの企画・設計・実装、WEBサイトの構築・運用を中心に、さまざまなサービスを包括的に提供している。年間100件以上のサイト構築実績を持つ、国内屈指のコミュニケーション・デザイン・カンパニーだ。
電通総研は、2024年1月1日に社名を変更し、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの連携により、企業活動の根幹である「価値の創出」と「顧客体験の向上」の両面から最適なソリューションを提供し、社会の進化に貢献することを目指している。また、長期経営ビジョン「Vision 2030」の中でも、自己変革に必要な新しい能力の一つとして「構想力・デザイン力」を定義しており、その強化に取り組んできた。
今回、ミツエーリンクスを電通総研グループに迎えることにより、電通総研の業界・業務知見やテクノロジー実装力と、ミツエーリンクスが培ってきたデザイン力やWEBサイト・スマートフォンアプリケーション等の構築・運用力を掛け合わせ、企業における「価値の創出」と「顧客体験の向上」の両面に必要なケイパビリティを強化する。これにより、長期経営ビジョン「Vision 2030」及び事業コンセプトである「社会進化実装」の実現に向けた取り組みを加速するとしている。
電通総研の代表取締役社長である岩本浩久氏は、「当社グループとミツエーリンクス社の事業シナジーを最大限に発揮し、企業価値向上へとつなげられるよう努めます」とコメントしている。
また、ミツエーリンクスの取締役社長である藤田拓氏は、「ミツエーリンクスは変化し続ける社会において変わらず必要とされる価値を探求しつつ、多種多様なユーザーに遍く情報を伝えるためのUI・UXを意識し、その技術と品質の向上に取り組み続けてきました。私達のその歩みは電通総研の企業理念や「Vision 2030」と重なります。このベクトルを堅牢にし、新たなシナジー創出、かつ、より広く社会に価値をご提供することを目指しつつ、共に進んでいく所存です」と述べている。
なお、本完全子会社化による電通総研の2024年12月期業績への影響は軽微であり、通期連結業績予想につきましては、2024年2月14日付「2023年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)」において公表した内容から変更はないとのことだ。