共同事業体「クリエイティブコンプレックス」発足、映像制作の効率化とクリエイター育成

株式会社stu、松竹株式会社、東急株式会社、株式会社NHKエンタープライズ、株式会社ビットメディアの5社は、日本のコンテンツ産業の持続的な発展を目指した共同事業体「クリエイティブコンプレックス」を設立した。その拠点として、2024年4月15日に「DOTS & LINE STUDIO」を開設し、世界に向けたコンテンツ制作とクリエイター育成に取り組む。

近年、コンテンツ産業は成長産業とされる一方で、制作効率の低さや人材育成の不備が課題となっている。日本で制作される世界向けコンテンツは限られ、コンテンツ市場における日本の成長率は世界的に低位だ。

DOTS & LINE STUDIOは、映像編集作業をワンストップでカバーできる設備を有し、AI生成や自動マスク生成などの独自開発機能を持つ。これにより、映像制作ワークフローの効率化と省人化に貢献し、制作時間の短縮が可能となる。また、参画企業5社の知見やアセットを掛け合わせることで、多彩なソリューションの提供も可能だ。

さらに、スタジオ内でセミナーやコンテストを開催し、実践的な教育・研究の場を提供するとともに、クリエイターコミュニティの形成を促進。日本国内外で活躍するクリエイターの成長を支援する育成環境を整備する。

本事業は、世界に向けたコンテンツ制作とクリエイター育成に取り組み、日本のコンテンツ産業の持続的な発展に寄与することを目指している。将来的には大型施設への移管と事業規模の拡大も構想しているという。