井上ひさし最後の戯曲 組曲虐殺 が2027年に上演へ 井上芳雄主演・栗山民也演出
井上ひさし最後の戯曲『組曲虐殺』が、2027年に上演されることが決定しました。演出は栗山民也が手掛け、初演から小林多喜二役を務める井上芳雄が主演を務めます。あわせてキャスト6名のメインビジュアルや関係者コメントが公開され、東京公演のチケット販売スケジュールも発表されました。


作品の背景とこれまでの歩み
『組曲虐殺』は、プロレタリア文学の旗手である小林多喜二の生涯を、彼を取り巻く登場人物たちとの日々を中心に描いた音楽劇です。29歳4ヶ月で命を落とすことになった内気な青年の姿を通し、現代社会を鋭く照射する物語が展開されます。作中では小曽根真が音楽を担当し、「信じて走れ」「胸の映写機」といった楽曲が物語を彩ります。
2009年の初演時には、第17回読売演劇大賞で芸術栄誉賞(井上ひさし)、最優秀スタッフ賞(小曽根真)、優秀演出家賞(栗山民也)、優秀作品賞を受賞しました。さらに2012年の再演でも高い評価を受け、第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞<演劇部門>および第20回読売演劇大賞優秀男優賞(井上芳雄)、同賞最優秀女優賞(高畑淳子)、第47回紀伊國屋演劇賞個人賞(神野三鈴)を獲得しています。
演出・栗山民也と主演・井上芳雄のコメント
演出を務める栗山民也は、本作について「心に深く刻まれた作品」と振り返り、作者である井上ひさしが全身でぶつかって書いたセリフの痛みに触れながら、現在の世界情勢を前に「人間の行動の、そして言葉の真の在り方を、ともに考えたいのです」とメッセージを寄せています。
主演の小林多喜二を演じる井上芳雄は、再び本作に出演できる喜びを語るとともに、小樽文学館で多喜二のデスマスクと再会したエピソードを紹介しました。「志半ばで遺していったその思いを、今のお客様に伝えますからと約束してきました」と明かし、作品への意気込みを述べています。
東京公演およびチケット販売の概要
東京公演は、こまつ座とホリプロの主催により、2027年2月6日(土)から2月28日(日)まで「MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000」にて上演されます。出演者には井上芳雄のほか、秋山菜津子、矢吹奈子、堀内敬子、山崎 一、土屋佑壱が名を連ねています。
チケットは全席指定・税込で、昼の回がS席:12,500円/A席:9,500円、夜の回がS席:11,500円/A席:9,000円です。20歳以下当日引換券のYシート(2,000円)や25歳以下当日引換券のU-25(6,000円)のほか、ホリプロステージ限定で抽選・限定枚数のラッキーチケットも後日販売されます。
販売はホリプロステージのゴールド会員先着先行が10月4日(日)9:00から、レギュラー会員先着先行および「こまつ座 抽選先行」が同日10:00から開始されます。一般発売は10月21日(水)11:00からです。また、2027年2月14日(日)12:30の回には、こまつ座&ホリプロステージ会員貸切公演として、井上芳雄、秋山菜津子、矢吹奈子、堀内敬子が登壇するアフタートークや来場者全員プレゼント(ステッカー)が予定されています。
全国ツアー公演の開催日程
東京公演の終了後には、全国7都市を巡るツアー公演が実施されます。
- 山形公演:2027年3月4日(木)/やまぎん県民ホール
- 宮城公演:2027年3月7日(日)/タイハクホール名取(名取市文化会館) 大ホール
- 愛知公演:2027年3月12日(金)~14日(日)/刈谷市総合文化センター 大ホール
- 広島公演:2027年3月18日(木)/上野学園ホール
- 熊本公演:2027年3月22日(月祝)/市民会館シアーズホーム夢ホール 大ホール(熊本市民会館)
- 佐賀公演:2027年3月26日(金)~28日(日)/鳥栖市民文化会館 大ホール
- 大阪公演:2027年3月31日(水)~4月4日(日)/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
本記事はこまつ座およびホリプロの発表をもとに作成しています。
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