ドコモ、Visaタッチ決済対応のスマートリング発売へ

NTTドコモとEVERINGは、スマートリングを活用したスマートライフ事業の推進に関する業務提携契約を2024年3月29日に締結した。共創の第一弾として、Visaのタッチ決済対応スマートリング「EVERING」を2024年5月上旬以降に全国のドコモショップの一部店舗で発売する。

「EVERING」は、Visaのタッチ決済に対応しているため、財布やスマートフォンを取り出すことなく、対応するリーダーにかざすだけで決済が完了する。Visaのタッチ決済はコンビニや商業施設などでも利用可能で、2023年12月末時点でVisaのタッチ決済普及台数は230万台以上となっている。また、公共交通機関へのシステム対応も予定されており、「EVERING」1台で街でのお買い物だけでなくバスや電車の乗り降りも可能になる。

「EVERING」は、事前に利用額をチャージするプリペイド方式で、専用アプリでクレジットカードを登録するだけで利用できる。紛失等の場合も、アプリからワンタッチで利用停止することができる。また、充電不要で、5気圧防水性能も備えているため、シーンを選ばずに利用可能だ。肌に接触する部分は一切金属を使用せずジルコニアセラミック素材で作られているため、金属アレルギーの人にも利用しやすい。さらに、スマートロックの「bitlock」と「セサミ」に対応しており、ドアの施錠・開錠も行える。

「EVERING」の利用プランは、月額利用料を支払うことで利用できる「定額プラン」と、「EVERING」を購入することで利用できる「スタンダードプラン」の2種類から選べる。ドコモの回線を持っていない方でも利用可能だ。

ドコモはこれまでも、キャッシュレス化の推進のため、「dカード」「d払い」「iD」を提供してきた。今後、決済シーンにおける体験価値のさらなる向上をめざし、スマートリングの活用を提案していく。EVERING社は、2021年に日本初のVisaのタッチ決済ができるスマートリングとして「EVERING」を発売し、その後も利用シーンを拡大している。