福岡輝栄会病院、頭部疾患の定位放射線治療装置ZAP‐X®を西日本初導入へ
医療法人輝栄会が運営する福岡輝栄会病院は、頭部(特に脳)疾患に特化した定位放射線治療装置「ZAP‐X®」を導入する。西日本で初めての導入となり、国内では4台目となる予定だ(2026年9月時点ZAP Surgical Systems, Inc./ZAP Surgical Japan合同会社への確認による)。現在の病院施設内にあるコンビニスペースを改修し、設置を行うとしている。
西日本初導入で身近な治療環境を整備
福岡県福岡市東区千早で60年以上にわたり地域医療を担う福岡輝栄会病院は、259床のケアミックス型病院として救急医療や脳神経領域の診療を行っている。脳卒中診療では脳卒中ケアユニット(SCU)を整備し、24時間365日の対応体制をとる。
これまで福岡・九州からZAP‐X®による治療を希望する場合は遠方の導入施設まで移動する必要があったが、同院への導入により、西日本の患者がアクセスしやすい環境で定位放射線治療を検討できるようになる。同院は、患者が遠方へ行かずに身近な地域で高度な治療を受けられる環境づくりを目指し、診断から治療、フォローまで寄り添った医療体制の構築を進めるとしている。
大規模な放射線遮蔽室を必要としない自己遮蔽型の設計
ZAP‐X®は、米国スタンフォード大学脳神経外科及び放射線腫瘍学の名誉教授であるJohn R. Adler医師が開発した装置で、製造はZAP Surgical Systems,Inc.、国内販売はZAP Surgical Japan合同会社が担う。
装置内部に放射線遮蔽機能を備えた「自己遮蔽型」の設計が特徴で、一般的な放射線治療装置で求められる大規模な放射線遮蔽室を必要としない。同院ではこの特性を活かし、院内のコンビニスペースを改修して設置する予定だ。
ZAP‐X®の特徴と対象疾患
ZAP‐X®には以下の特徴がある。
- ジャイロスコピック構造により多方向から放射線を照射し、標的への線量集中と正常組織への線量低減を目指すほか、治療中も画像で位置を確認し補正する
- 放射線発生にリニアック(直線加速器)を使用し、コバルト60などの放射性同位元素を用いない
- 専用のカスタムメイドなソフトマスクで頭部を固定する
- 1回照射だけでなく、病変の状態に応じた複数回の「分割照射」に対応できる
主な対象疾患の例は以下の通りとなっている。ただし、すべての患者が対象となるわけではなく、病変の状態や疾患の種類、既往歴などを踏まえて医師が個別に適応を判断する。
- 腫瘍性疾患:転移性脳腫瘍、神経鞘腫、髄膜腫、下垂体腫瘍、神経膠腫など
- 脳血管障害:脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、海綿状血管腫など
- 機能的疾患:三叉神経痛など
病院概要と問い合わせ先
患者受け入れスケジュールなどの詳細はホームページ等で公表される予定となっている。
- 名称:医療法人輝栄会 福岡輝栄会病院
- 所在地:〒813-0044 福岡市東区千早4丁目14-40
- 代表者:理事長 中村 吉孝
- 病院サイト:https://www.kieikai.ne.jp/
- ZAP‐X®専用サイト:https://zapx-teaser.kieikai.or.jp/
- 問い合わせ先:福岡輝栄会病院 事務部 畠江(TEL:092-681-3115 / E-mail:e.hatae@kieikai.jp)
本記事は医療法人輝栄会 福岡輝栄会病院の発表をもとに作成しました。

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