横浜市交通局、キャッシュレスバス実証運行へ
横浜市交通局は、国土交通省の実証運行に参画し、2024年11月6日からベイサイドブルーと109系統特急の2路線で完全キャッシュレスバスの実証運行を実施する。この実証運行では、現金での運賃支払いができなくなり、交通系IC、一日乗車券、クレジットカード等のタッチ決済、敬老特別乗車証、福祉特別乗車券等、市営バス定期券のみが利用可能となる。また、ベイサイドブルーでは二次元コード決済も利用できるようになる。
実証運行の対象路線は、横浜駅前から山下ふ頭、横浜駅改札口前を結ぶベイサイドブルーと、横浜駅前から大黒税関正門前、C3バース、大黒海づり公園を結ぶ109系統特急の2路線である。運賃は大人220円、小児110円(障害者等割引は大人110円、小児55円)で、実証運行期間は2024年11月6日から2025年2月28日までとなっている。
さらに、ベイサイドブルーでは、モバイルクリエイト株式会社と株式会社ネットスターズと共同で、「二次元コード決済」を利用した運賃収受実証実験も行われる。この実証実験では、ベイサイドブルーに設置されている敬老特別乗車証の読み取り端末を活用し、二次元コードでの運賃支払いが可能になる。二次元コード決済の実証実験は2025年3月31日まで実施予定である。
利用方法は、乗務員に二次元コード決済を利用する旨を伝え、スマートフォン等に表示させた二次元コードを端末で読み取らせることで運賃を支払うことができる。大人運賃及び小児運賃と、それぞれの障害者等割引での運賃に対応しており、複数人まとめての支払いにも対応している。
利用できる二次元コードブランドは、国内ブランドではPayPay、楽天ペイ、d払い、auPAY、メルペイ、海外ブランドではWeChat Pay、Alipay+、PromptPay、JKOPAY、GLNが対応している。
横浜市交通局は、この完全キャッシュレスでの運行による課題や効果を検証するとともに、路線バス乗車時における二次元コード決済の実用性を検証する。これらの実証運行と実証実験を通じて、バスの利便性向上と運営の効率化を目指している。