東急電鉄、AI警備システム「TS-Zero®」導入

東急セキュリティと株式会社アジラは、東急電鉄の協力を得て、田園都市線田奈駅とつきみ野駅で「TS-Zero®」という画像解析サービスを開始する。このサービスは、アジラのAI警備システム「AI Security asilla」を活用し、駅構内での客のトラブルや転倒、長時間滞留などを検出する。検出された映像は東急セキュリティの画像監視センターで監視員が確認し、必要に応じて駅員と警備員が連携して対応する。これにより、安全性と客サービスの向上を目指す。

「TS-Zero®」は、東急セキュリティが提供するクラウド録画式防犯カメラやAI画像解析技術と、警備オペレーションを組み合わせたサービスである。これまでに東急電鉄で実証実験を繰り返し、asillaの解析精度の向上と警備のオペレーションの確立が確認されたことから、サービス提供に至った。

「TS-Zero®」の実証実験は、東急セキュリティとアジラの事業共創として行われ、東急株式会社が主催する東急アライアンスプラットフォーム2022 DemoDayで渋谷賞(準グランプリ相当)を受賞した。また、アジラは2024年3月に東急株式会社と資本業務提携契約を締結し、東急セキュリティと共に東急グループのアセットや経営資源を活用して行動解析AIの進化を図る。

今後も「TS-Zero®」を活用した駅員と警備員の連携により、事件や事故への早期対応と東急線の安全対策強化、客サービス向上への貢献を目指す。