スペースシード代表の鈴木健吾氏、日本宇宙生物科学会の第40回大会パネルに登壇
スペースシードホールディングス株式会社の代表取締役を務める鈴木健吾氏が、2026年9月20日(日)に北海道大学札幌キャンパスで開催された「日本宇宙生物科学会 第40回大会」のパネルディスカッションに登壇しました。鈴木氏は、出資先である株式会社スペースノーム研究所のSPACE LAB. 所長として参加しています。同セッションでは「その生命科学実験、どこでやる? -成層圏からポストISSへ、研究を「飛ばす」ための公開設計ディスカッション-」と題し、研究者らとともに宇宙実験の場や活用方法について議論が行われました。

多様化する宇宙実験の場と活用に向けた議論
宇宙生物科学の研究環境は、国際宇宙ステーション(ISS)の利用にとどまらず、成層圏気球や小型衛星、自律型実験装置、ポストISS時代の商業宇宙ステーションへと選択肢が広がりを見せています。これらの場は到達高度のほか、重力、放射線、気圧、温度、実験期間、試料回収の可否、人の介入度合い、費用や準備期間がそれぞれ異なります。
2026年9月20日(日)16:00〜17:00に北海道大学 クラーク会館 講堂で実施されたパネルディスカッションは、北海道大学 遺伝子病制御研究所で大会実行委員長を務める園下将大氏が企画しました。成層圏輸送や宇宙実験装置開発、低軌道インフラ構築などに携わる6名が登壇し、どのような生命科学研究が各環境に向いているかや、宇宙実験構想時の検討事項、実験を高頻度かつ身近な研究手段にするための要件について意見が交わされました。
小さな実験の高速反復と自律的研究基盤「SpaceAgent」
鈴木氏はセッションにおいて、地上で行われている「小さな実験の高速な反復」を宇宙でも実践し、基礎研究から社会実装までのサイクルを加速させる取り組みを説明しました。具体例として、ElevationSpace株式会社が打上げを予定する回収型超小型衛星「あおば」に超小型の細胞培養モジュールを搭載し、微細藻類ユーグレナの微小重力下での動きや増殖を観察する計画が挙げられています。実験単位を小型化することで費用や準備期間を抑え、地上の中高生による培養データとの比較など教育連携も図られます。
また、実験回数を増やすための自律的な仕組みとして、スペースシードホールディングス株式会社、株式会社スペースノーム研究所、リジェネソーム株式会社、株式会社IDDKの4社で大規模言語モデル(LLM)を中核とした自律型研究基盤「SpaceAgent」の研究開発および特許出願を進めている実績を紹介しました。宇宙実験から得られる成果を特許化し、次の研究や事業へつなげる重要性についても言及しています。
宇宙実験を日常的な研究手段にするための展望
鈴木氏は、宇宙実験の選択肢が増えた現在において、研究者と事業者が期待や制約を共有できた意義を強調しました。
鈴木氏は「宇宙での実験が、特別な一回ではなく日常の研究手段になれば、ここに集まった研究者の問いに、もっと速く、もっと多く答えられるようになります。2040年までに人類が宇宙で暮らすための技術を揃えるという目標に向けて、今日ご一緒した皆さんとともに、その実験の場をつくっていきます。」と述べています。
関連企業および大会の概要

日本宇宙生物科学会 第40回大会は、2026年9月17日(木)から20日(日)まで開催され、シンポジウムや市民公開講座などが行われました。
関連組織の概要は以下の通りです。
株式会社スペースノーム研究所
- 所在地:東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル
- 代表者:代表取締役 藤田大悟
- 事業内容:宇宙環境を利用する研究テーマの発掘・設計(SPACE LAB.)と、次世代研究者の育成(NEST LAB.)
- 公式サイト:https://spacenome.jp/
スペースシードホールディングス株式会社
- 所在地:東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F
- 代表者:代表取締役 鈴木健吾 博士(農学)・博士(医学)
- 設立:2024年1月
- 事業内容:自律型研究基盤「SpaceAgent」に関わる研究開発、事業創出など
- 公式サイト:https://ss-hd.co.jp
本記事はスペースシードホールディングス株式会社の発表をもとに作成されています。
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