VicOne、侵入検知システムxCarbonをソニーのSPRESENSEに実装し動作確認
トレンドマイクロ株式会社の子会社で自動車およびフィジカルAI向けサイバーセキュリティを手掛けるVicOne株式会社は、エッジデバイス向け侵入検知・防御システム(IDPS)「xCarbon」を、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が開発するIoT向けボードコンピュータ「SPRESENSE™」に実装しました。同社は、CANメッセージの異常検知機能がSPRESENSE上で正常に動作することを確認したと発表しました。
自動車やロボット、ドローンなどフィジカルAIの活用が広がる中、これらを支えるエッジデバイスはクラウドに依存せず機器内でAI推論を行うなど高性能化・高機能化が進んでいます。一方で、AIを悪用した高度なサイバー攻撃の標的にもなっています。
VicOne株式会社は、自動車分野で培ったセキュリティの知見をロボティクスや産業機器などフィジカルAI領域全般へ広げる取り組みの一環として、SPRESENSEにxCarbonを実装し、CANメッセージの異常検知機能の動作検証を行いました。今回の結果を踏まえ、同社はxCarbonのフィジカルAI領域における多様なエッジデバイスへの展開可能性を検討していくとしています。
最高経営責任者(CEO)のマックス・チェン氏は、xCarbonがOSやハードウェアを問わず組み込める柔軟性を持つことから、今後さまざまな機器へ適用していけるとの考えを示しています。
侵入検知・防御システム「xCarbon」の特徴
xCarbonは、車載ECUをはじめとするエッジデバイスを保護するソフトウェアベースの侵入検知・防御システムです。軽量かつモジュール化された構造を持ち、機器の性能や用途に合わせて必要な検知機能を選択できるため、ローエンドのマイコン(MCU)からハイエンドの高性能コンピュータ(HPC)まで組み込みが可能です。
独自の自動車向け脅威インテリジェンスをもとにした2,000以上の脅威エキスパートルールにより、CANメッセージの異常検知やDoS攻撃の検知、コンテナ脱出攻撃の検知、イーサネットファイアウォール、ホストベースIDSなどのセキュリティ機能を備え、最小限のCPU・メモリ使用量で検知を行います。なお、同社はxCarbonをベースにしたフィジカルAI向け運用中リスク監視・保護プラットフォーム「Rthena」の提供も開始しています。
SPRESENSEは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が開発したIoT向けボードコンピュータです。低消費電力でありながらGPS受信機能やハイレゾリューション・オーディオコーデックを搭載し、マルチGNSS測位や192kHz/24bitの音源の再生・録音に対応します。
プロセッサーにはArm® Cortex®-M4Fを6コア備え、カメラ拡張ボードと組み合わせることで機器内での画像処理や物体認識も可能です。ドローンやスマートスピーカー、定点撮影カメラ、安全モニタリング、インフラ検査など幅広い用途の開発に活用されています。
VicOne株式会社 概要
- 日本法人名:VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
- グローバル代表CEO:マックス・チェン
- 本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿
- 設立日(日本):2023年6月(登記月)
- 設立日(台湾):2022年6月
- 従業員数(グローバル):約120名
- 事業内容:自動車およびフィジカルAI向けサイバーセキュリティソリューションの開発
- URL:https://www.vicone.com/jp
本記事はVicOne株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



