マカフィーが「検索すると危険なセレブ」発表、有名人を悪用したオンライン詐欺増加

マカフィー株式会社は、2024年に詐欺に悪用されやすい有名人を調査した「2024年オンラインで検索すると危険なセレブTOP10」を発表した。俳優のスカーレット・ヨハンソンが、サイバー攻撃者から最も悪用された米国のセレブとしてランクインした。

AIの進化により、消費者が知らずにマルウェアをインストールし、データ、プライバシー、アイデンティティが侵害される可能性のある危険な検索結果を生成するだけでなく、オンライン詐欺に悪用される不正な動画、画像、音声クリップであるディープフェイクをこれまで以上に簡単に、かつ迅速に作成できるようになった。

TOP10のリストには、長年活躍しているタレントから最近知名度が上がってきた様々な分野のセレブまでがならび、あらゆる世代の消費者に対する影響力を示している。ランキング1位となった俳優のスカーレット・ヨハンソンは、広告や推薦文に無断で自身の名前と肖像が使用されてきた。AI生成コンテンツへの無断使用に反対する積極的な支持者でもある。

詐欺師は、AIで生成されたディープフェイク、フィッシング詐欺、なりすまし詐欺など、さまざまな手口で有名人の名前・イメージを悪用し、消費者を欺くケースが増えている。暗号資産、チケット、プレゼントキャンペーンなど多岐にわたる内容で詐欺の罠が仕掛けられていることが明らかになった。

対して、AIによる詐欺から消費者を保護するべく、マカフィーは、世界初のAIによる自動ディープフェイク検出機能である「マカフィー ディープフェイク検知」を発表。この技術は、20万件近くのサンプルを元にトレーニングを積み、視聴中の動画にAIで加工された音声が含まれている場合、数秒以内にそれを識別し、ユーザーに警告を出す。

消費者がより安全にネットを利用するためには、情報の出所を検証し、注意して使用することが重要だ。ディープフェイクを見分けるためのポイントとして、不自然な瞬きや目の動き、音声と唇の動きの不一致などがある。また、事実よりも感情に強く訴えかけるコンテンツには注意が必要だ。

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