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佐土原人形店ますやが2027年干支の未を発表 3D技術での復刻と旧校舎工房改修へ

江戸時代後期創業の佐土原人形店ますや(宮崎県宮崎市佐土原町)は、2027年の干支「未」として、12年前に6代目・阪本兼次が制作した羊の復刻版と、新作「子羊」の2種類を発表しました。復刻にあたっては、現存していた完成品一体をもとに宮崎県工業技術センターで3Dデータを取得し、新たな型を制作しています。あわせて、代々工房として受け継がれてきた明治28年建築の旧佐土原尋常高等小学校の建物を生かし、新たな工房・店舗としての改修を進めています。

3Dデータで再現した12年前の復刻版と新作「子羊」

2027年の干支「未」として復刻されるのは、12年前に6代目・阪本兼次が制作した羊です。工房には当時の原型や型、制作資料が残されておらず、完成品が一体現存するのみでした。表面に施された特徴的な凹凸の模様付け方法も分かっていなかったため、現存する一体の形状と表面の凹凸を残すべく、宮崎県工業技術センターで3Dデータを取得して新たな型を制作しました。復刻版は現在の暮らしに取り入れやすいよう、当時のものよりやや小ぶりなサイズに仕上げられています。

また、2027年の干支として新作「子羊」も制作されました。手がけたのは、5代目から原型づくりを学び、父である6代目・阪本兼次の制作に携わってきた息子の阪本知次郎です。その経験を生かして原型を一から造形した「子羊」は、高さ約6cmの小ぶりな人形で、上を向いて笑い、元気に歩いていくような姿が表現されています。

家族や経験者が集まり人形づくりの体制を整備

現在の「ますや」では、8代目阪本由美子と長女・寛子を中心に制作や工房運営を行っています。メディアで同店の取り組みが紹介されたことを機に、約20年前に6代目・阪本兼次から人形づくりを学んだ経験者や、工房で制作を手伝っていた人たちが再び工房を訪れ、必要な際に制作を手伝える体制が整いつつあります。家族や地域の人たちの力を借りながら、佐土原人形を守り作り続けられる体制を整えていくとしています。

明治28年建築の旧校舎を生かした拠点改修

「ますや」が工房・店舗として使用している建物の一部は、1895年(明治28年)に建てられた、現在の佐土原小学校の前身である佐土原尋常高等小学校の旧校舎です。5代目・岩切和子が現在地に移築したもので、今回の改修では昔の学校の面影を残す窓や建具、建物の佇まいを生かし、展示や絵付け体験などを通して佐土原人形に触れられる拠点を目指しています。

改修には、設計を担う有限会社フレックスLiPS Design、空間プロデュースを担うToé・重富紅実氏をはじめ、工務店、外構、解体、電気、ガス、建具、造園、水道、シロアリ対策などの専門事業者が参加しています。工事期間中も人形の制作を止めず、年末に向けた干支人形や節句人形の制作を並行して進めています。

店舗部分は2026年11月下旬の完成を予定しており、完成後に店舗販売を再開します。建物奥の旧校舎部分には、代々伝わる人形型のほか、大正・昭和期に使われていた道具や絵の具などを展示する見学スペースを整備する予定です。見学は予約制を基本とし、体験と組み合わせた公開方法などが検討されています。

2027年干支「未」の予約受付と店舗情報

干支人形は2026年10月1日より予約受付を開始します。手作業で制作するため仕上がりが異なり、制作数にも限りがあります。予約詳細は公式ホームページに掲載され、電話での予約も受け付けます。

  • 復刻版「未」:長さ約13.5cm、高さ約7cm、価格:3,300円
  • 新作「子羊」:長さ約5.5cm、高さ約6cm、価格:1,980円

店舗の概要は以下の通りです。

  • 屋号:佐土原人形店ますや
  • 内容:佐土原人形の制作・販売・体験教室
  • 所在地:〒880-0301 宮崎県宮崎市佐土原町上田島1396-11
  • 電話番号:070-9000-9374
  • 製作者:8代目 阪本由美子
  • 担当者:阪本寛子
  • 公式HP:https://sadowaramasuya.com
  • Instagram:@sadowaraningyo_masuya
  • メールアドレス:sakamoto@sadowaramasuya.com

本記事は佐土原人形店ますやの発表をもとに作成しました。

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