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丸紅ITソリューションズ、MSYS基幹システム基盤をGoogle Cloudへ移行完了

丸紅I-DIGIOグループで流通・産業ソリューションセグメントの丸紅ITソリューションズ株式会社(代表取締役社長:佐藤 由浩)は、丸紅情報システムズ株式会社(MSYS)の基幹システムを支える「RISE with SAP」の稼働基盤を、Amazon Web Services(AWS)から Google Cloud へ移行するプロジェクトを2026年9月に完了しました。稼働中の SAP S/4HANA Cloud について業務システムそのものには手を加えず、異なるハイパースケーラーへの移行を完了し、安定稼働を開始しています。本プロジェクトでは業務停止時間を1営業日に抑え、約5ヶ月間で要件整理から本番切り替えまでを一貫して推進しました。

移行の背景と直面した課題

丸紅I-DIGIOグループは、パートナー各社との協業を通じたAI・データ活用の高度化を方針として掲げています。その一環として、グループの基幹システムが稼働するハイパースケーラーを Google Cloud へ変更し、将来のデータ分析基盤や生成AIサービスとの連携を柔軟かつ効率的に行える体制の整備を目指しました。

一方で、既存稼働中の SAP S/4HANA Cloud を別のハイパースケーラーへ移行するプロジェクトは公開事例が限られていました。「RISE with SAP」環境ではインフラやBASIS領域の作業をSAP社へサービス依頼(SR)として起票する必要があり、本番移行期間中も含めた進行管理が求められたほか、ハイパースケーラー間でデータを直接転送できない技術的制約もあり、準備や体制、業務停止時間の見極めが課題となっていました。

業務停止時間を1営業日に抑えた取り組み

本プロジェクトでは、業務影響を最小限に抑えるため以下の取り組みを実施しました。

  • 移行方式として、実績があり切り戻し手順も確立しているSAP社標準ツール「SWPM」によるシステムコピー(データバックアップ/リストア方式)を採用
  • 移行に先立ち、契約スコープ・システム構成・外部インターフェース・運用監視・データ量など9つの領域で現行環境を可視化し、影響範囲を抽出
  • 開発機・検証機で移行リハーサルを2度実施して業務停止時間を実測し、本番切り替えは秋の連休期間を活用して移行作業3日間と後処理1日間で完了(業務停止は1営業日)
  • SAPアプリケーションのバージョンやデータベースは変更せず、OS・分析基盤の版数更新にとどめることで既存業務への影響を最小化
  • SAP社の窓口担当(CDM/TSM)と連携してSRの起票・進行を管理し、回線・ファイアウォールの切り替えはグループ会社が担当する三者連携体制で実施

今後の展開と関係者のコメント

丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社 情報システム部 部長の古塩 英之は、「MSYSの基幹システムである『RISE with SAP』の稼働基盤を Google Cloud へ移行したことで、将来的なデータ分析や生成AI活用に向けた確固たる基盤を構築することができました。異種ハイパースケーラー間の移行という高難度の挑戦でしたが、影響範囲の徹底的な可視化や事前リハーサルを重ねることで、業務停止時間をわずか1営業日に抑え、通常業務へ支障をきたすことなくスムーズに切り替えることができました」と述べています。

丸紅I-DIGIOグループは、本プロジェクトで整備した移行計画・手順書やSAP社との連携ノウハウを、SAP基盤の刷新やマルチクラウド化を検討する顧客の支援に活用していくとしています。また、Google Cloud のAI・データ活用サービスと基幹データの連携に先行して取り組み、得られた知見をソリューションとして提供する方針です。

丸紅I-DIGIOグループの概要

丸紅I-DIGIOグループは、丸紅株式会社のICT領域における事業会社グループとして、以下の4事業セグメントに注力しています。

  • 製造ソリューションセグメント:製造業向けソリューション
  • 流通・産業ソリューションセグメント:システム開発およびコンタクトセンターソリューション
  • デジタルソリューションセグメント:ネットワーク・ストレージ・クラウド・セキュリティ領域のソリューション
  • アドバンストインテグレーションセグメント:IT基盤領域の設計・構築・運用

ホームページ: https://www.marubeni-idigio.com/

本記事は丸紅ITソリューションズ株式会社の発表をもとに作成されています。

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