越谷市やアンカーなど6者、リチウムイオン電池回収体制の構築に向け実証事業を開始へ
越谷市、アンカー・ジャパン株式会社、松田産業株式会社、株式会社電知、NTT東日本グループの株式会社ビオストックおよびNTTテレコン株式会社は、リチウムイオン電池の安全な回収体制の構築に向けた官民連携の実証事業を開始します。本事業は環境省の「リチウムイオン電池等の製造・販売事業者等と連携した回収体制構築実証事業」に採択されたもので、越谷市リサイクルプラザとAnker Store 越谷レイクタウンの2拠点に安全回収容器「DENPOI」を設置します。家庭などから排出されるリチウムイオン電池の安全な回収から収集運搬、処理に至る一連の工程に関する有用性を検証し、適切な分別排出の促進や知見の取得をめざします。
官民連携で火災リスク低減と安全な回収体制を検証
近年、モバイルバッテリーや小型電子機器などに使われるリチウムイオン電池の普及に伴い、廃棄物処理施設や収集運搬車両などにおける発煙・発火事故が全国的な課題となっています。火災事故の防止には、生活者による適切な分別排出に加え、排出後の回収、収集運搬、保管、処理の各工程を通じた安全性の確保が求められています。

今回の実証事業では、越谷市と製造・販売事業者、回収・リサイクル事業者、技術提供事業者が連携し、自治体施設およびメーカー直営店舗にDENPOIを設置します。回収後の収集運搬、保管、リサイクル処理までを一体的に検証することで、リチウムイオン電池等による火災事故の防止につながる安全かつ持続可能な官民連携型の回収体制の構築をめざします。
2つの拠点で回収を実施しIoTによる遠隔監視を検証
実証事業の実施予定期間は2026年10月~11月です。回収拠点と回収範囲は次の通りです。
- 越谷市リサイクルプラザ(住所:埼玉県越谷市砂原355番地):膨張品
- Anker Store 越谷レイクタウン(住所:埼玉県越谷市レイクタウン4-2-2イオンレイクタウンkaze 3F):モバイルバッテリー・イヤホン、電子たばこ(他社製品を含む。膨張品も対象)
回収拠点に設置されるDENPOIは株式会社電知が開発したリチウムイオン電池専用の回収・保管容器で、万が一の発火時には消火用の砂と薬剤が落下して電池を覆い、延焼や周囲への被害を抑制します。また、NTTテレコン株式会社の通信端末「グッとびくんM2」を利用した集中監視システム「テレコンスマートサービス24」と連携し、消火機構が作動した際に管理者へ遠隔通知する仕組みを構築して実用性を検証します。


参加各団体の役割と今後の展開
実証事業における各者の主な役割は以下の通りです。
- 越谷市:越谷市リサイクルプラザでの回収、市の広報媒体を活用した市民周知
- アンカー・ジャパン株式会社:Anker Store 越谷レイクタウンでの回収、アプリ・SNS等を活用した周知
- 松田産業株式会社:リチウムイオン電池の収集運搬・保管、リサイクル処理(太平洋セメント㈱・敦賀セメント㈱と共同実施)
- 株式会社電知:DENPOIの製造・納品
- 株式会社ビオストック:実証全体の工程管理、予算管理、効果検証、成果品作成
- NTTテレコン株式会社:DENPOIに対するIoT機能付与の各種検討および提供
実証で得られた結果をもとに、安全回収容器や遠隔監視機能の有用性、各工程における運用上の課題を整理し、火災事故防止に向けた回収拠点の拡充や他地域への展開など、持続可能な官民連携モデルの確立をめざすとしています。
本記事は越谷市、アンカー・ジャパン株式会社、松田産業株式会社、株式会社電知、株式会社ビオストック、NTTテレコン株式会社の発表をもとに作成しました。
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