ふくしまメッセンジャーズが双葉地域でフィールドワークを開催 全国発信へ
環境省「ぐぐるプロジェクト」の一環として活動する「ふくしまメッセンジャーズ」は、令和8年9月19日(土)〜20日(日)に福島県双葉地域で今年度最初の全体活動となるフィールドワークを開催しました。参加した18名のメンバーは、東日本大震災や放射線について学び、復興の現場で挑戦を続ける人々との対話を通じて発信のあり方を検討しました。本活動を皮切りに、10月から始まる全国発信に向けた取り組みが動き出します。
震災の記憶と放射線の基礎を学ぶ
初日は東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)を訪れ、展示や資料を通じて震災と原子力災害の実態や復興への歩みをたどったほか、語り部の講話から避難所での暮らしや当時の心境を聞き取りました。さらに、弘前大学被ばく医療総合研究所の山田椋平先生による放射線の基礎講座を受講し、国連科学委員会報告などの科学的根拠に基づいた人体への影響について講義を受けました。
二日目には特定廃棄物埋立情報館 リプルンふくしま(富岡町)を視察し、事故により生じた除去土壌や廃棄物の埋立処分の流れと安全対策を体験型展示で確認しました。あわせて、肥料や湯の花など身の回りの試料の放射線量を検出器で測定し、放射線を出す物質が日常の中にも存在することを確かめました。
復興に取り組む地域の人々との対話
フィールドワークでは、福島で新しい挑戦を続ける人々との直接対話も行われました。木戸川漁業協同組合(楢葉町)では鈴木 謙太郎さんを訪ね、原発事故による避難や禁漁を経てサケの孵化やアユの放流など漁場再開に至った現場に触れ、木戸川での投網漁の実演見学などを実施しました。
また、大熊町で果樹産業の再生に取り組み、学生時代に起業(株式会社ReFruits)して運営する大規模キウイ園「キウイの国」では、創業者の一人である阿部翔太郎さんから避難指示解除後の土地で産業を立て直す歩みについて話を聞きました。参加メンバーの黒澤 瑞季さんは、木戸川漁協での対話を通じ、福島の今を知ってもらう機会をつくることが自分たちの役割だと感じたと振り返っています。
自身の経験と言葉を結びつけるワークショップ
施設見学や講義で得た知見を今後の発信につなげるため、「インプットをアウトプットへ」をテーマにしたワークショップも開催されました。参加者は各自が考える福島の魅力を共有した上で、参加理由や震災・放射線に関して経験してきたエピソードを言語化しました。さらに、福島をよく知らない人に伝える想定で互いの話を語り直す作業を行い、学んだ知識と自らの経験を結びつけた発信方法を検討しました。
全国10エリアでの発信と今後の展開
今回のフィールドワークで得られた気づきや伝え方のアイデアは、10月から始まる全国イベントや公式SNS等を通じた継続的な情報発信に活用されます。全国イベントは全国10エリアで実施され、第一弾として令和8年10月17日(土)に「イオンモールむさし村山」(東京都武蔵村山市)で開催される予定です。
今年度末には、一連の活動を振り返り、メンバーが学んだことや伝えてきた内容をまとめて発信する機会が設けられます。
- ふくしまメッセンジャーズ:福島県内に在住・在学する若者が福島の今を自らの言葉で発信するチーム(令和6年発足・3期目)
- ぐぐるプロジェクト:放射線の健康影響に関する正しい理解を広げ、風評や偏見、差別の解消を目指す環境省の取り組み
本記事は環境省(ぐぐるプロジェクト)の発表をもとに作成。



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