SRE CLOUD、新サービス「SRE AI賃料査定 CLOUD」提供開始

SREホールディングス株式会社は、SaaS型業務支援クラウドサービス「SRE CLOUD」の新プロダクトとして、賃貸管理業界向けに「SRE AI賃料査定 CLOUD」の提供を開始した。

不動産の賃貸管理を行う企業では、適正な賃料を不動産オーナーに提案するために、多くの物件の賃料査定業務を行う必要がある。一般的に賃貸管理会社では査定業務以外にも、リーシングと呼ばれる客付け業務や室内リフォーム、設備故障時のメンテナンス作業、退去精算等、多くの業務が存在しており、査定業務に割くことができる時間は限られている。そのような中で、賃料査定業務を行う際には、相場や事例、部屋や設備のグレード等を加味して査定を行い、査定賃料の根拠となる事例やデータを集めて資料を作成してオーナーに提示する必要があるため、分譲マンションで60~90分、一棟物件では120分程度かかることもある。

SREHDでは、これまで「SRE CLOUD」各種サービスを導入している4,000超の不動産会社から、賃料査定の業務効率化サービスの要望を受けるとともに、自ら手掛ける賃貸管理事業を通じて管理業務や賃料査定業務のノウハウを蓄積してきた。このような背景を踏まえて、SREHDでは自社の賃貸管理のノウハウとAIによる価格査定や査定書作成システムの知見を活用して、賃貸管理領域の業務支援を行うクラウドサービス「SRE AI賃料査定 CLOUD」を新たに開発した。

「SRE AI賃料査定 CLOUD」は、分譲マンション・賃貸マンション・アパートに対応しており、AIを活用して賃料査定業務を効率化できることや、豊富なデータを含む最大30ページ以上の査定書を短時間で作成できることが特徴だ。今回、AI賃料推定エンジンを新しく開発しており、賃料相場や設備有無を反映した適切な賃料を瞬時に査定することが可能となっている。また、AIを活用しつつも、担当者の意向を反映して賃料を調整できる仕組みとなっており、利便性と実用性を兼ね備えた仕組みを構築している。

さらに、自動生成されるマーケットデータ等、豊富な情報量による説得力のある査定書作成だけでなく、設備の追加提案や募集条件の提案ができる機能を備えていることも特徴だ。これにより、査定書作成業務の効率化だけに留まらず、管理受託や契約更新も支援できるため、賃貸管理会社が使いやすいサービスとなっている。

SREHDは、本プロダクトを通じて、より幅広い不動産事業者の業務効率化を促進し、不動産業界のDXおよび産業の活性化に貢献していく方針だ。