たてものサービス、報告書コンテストでAI審査導入 池袋店の菊地一宏さんが最優秀賞
ビルメンテナンスや清掃管理業を手がける株式会社たてものサービスは、現場スタッフが作成する巡回点検清掃報告書の品質を競う社内コンテスト「報告書Award 2026」を実施しました。1次審査に自社開発のAI採点アプリを導入し、スタッフ投票による最終審査を経て、池袋店の菊地一宏さんが最優秀賞を受賞しました。結果発表は環境衛生週間の初日にあたる9月24日の「清掃の日」に合わせて行われました。
AIとスタッフ投票を組み合わせた審査プロセス
今回のコンテストでは、オーナーや管理会社に代わって共用部の異常や状況を伝える「点検力」と「報告力」の向上を目的に企画されました。
審査対象となったのは、2026年4月にさいたま店、池袋店、杉並店、川口店、PS店の5店舗が提出した日常業務の巡回点検清掃報告書146件です。8月3日に実施された1次審査では、Anthropic社の生成AI「Claude」を活用して自社開発したブラウザ評価ツール「報太郎(ぽーたろう)」を使用しました。PDFを読み込ませることで、5つの評価基準に基づいた採点や改善のヒントを約4時間ですべて出力しました。
決勝戦では、AI審査の得点をもとに各店舗の上位者として選出された4名(さいたま店の瀬畑一己さん、池袋店の菊地一宏さん、杉並店の梶原幸嗣さん、PS店の山内盛綱さん。川口店は基準未達のため進出者なし)が決勝用の報告書を作成しました。2026年9月7日から9月11日にかけて全スタッフによる投票が行われ、池袋店だけでなく他店舗からも票を集めた菊地一宏さんが最優秀賞に選ばれました。
AI分析で見えた報告書の強みと伸びしろ
AIによる146件の審査結果は、100点満点中平均59.4点となりました。ランク別ではAが1件、Bが20件、Cが67件、Dが58件となり、全体の約8割がC・Dランクという結果でした。審査により、上位と下位の差は清掃自体の腕前ではなく、伝え方にあることが浮き彫りになりました。
5つの評価基準のうち、最も高かったのは「時期・季節・気候への適応力」で3.4点(5点満点)となり、天候や季節に応じた作業判断が強みとして示されました。一方で最も低かったのは「創意工夫とホスピタリティ」の2.3点、次いで「物件状況の的確な把握と共有」の2.9点でした。AIの改善ヒントでも、気づいたこと欄が作業名だけで終わっている点が多く指摘され、状況や提案を書き添える点に課題があることが示されました。
同社はAI審査の傾向分析をもとに、現場向けの実践ガイド「顧客満足度を高める報告書の書き方マニュアル」(第1版)を策定しました。マニュアルには、評価基準ごとの書き方のコツや表現の言い換え例、「状態→対応→結果→次回への一言」という記述の型、提出前チェックリストなどが盛り込まれています。
さらに、点検力と報告力を測定・認定する社内資格「共用部目視点検管理士(仮称)」制度を創設し、2027年初頭に第1回「点検・報告力検定」を実施する予定です。
代表取締役の鈴木範之氏は、AI審査によりスタッフの腕前ではなく伝え方に差があることが分かったとした上で、アワードで生まれた学び合いをマニュアルや資格制度として会社の仕組みにし、顧客への安心をさらに高めていく方針を示しています。
株式会社たてものサービス 会社概要


- 社名:株式会社たてものサービス
- 所在地:〒336-0032 埼玉県さいたま市南区四谷1-12-30
- 代表者:代表取締役 鈴木範之
- 事業内容:ビルメンテナンス・清掃管理、建物共用部の巡回点検・管理
- 店舗:さいたま店、池袋店、杉並店、川口店、横浜店、秋葉原店、PS(パートナーシップ)店
- 従業員数:約100名
- URL:https://www.tatemono-service.co.jp/




本記事は株式会社たてものサービスの発表をもとに作成しました。
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