ユーラステクニカルサービス、風力発電ブレード補修人材育成事業が経産省補助金に採択
株式会社ユーラスエナジーホールディングスのグループ会社である株式会社ユーラステクニカルサービスは、風力発電機のブレード補修人材の育成を目的とした取り組みが経済産業省の「令和8年度 洋上風力発電人材育成事業費補助金」に採択されたと発表した。同社は千葉県印西市の「ユーラストレーニングセンター」を拡張し、ブレード補修トレーニング施設の整備や技術者・講師の育成などを進める。これまで海外に依存していたブレード補修人材の育成を国内で実施できる体制を整え、洋上風力発電の安定運用を支える専門人材の育成に取り組む方針だ。
国内におけるブレード補修人材育成の背景と課題
政府が洋上風力発電の導入拡大を重要政策として位置付ける中、発電設備の運転・保守を担う専門人材の需要が高まることが見込まれている。
なかでも風力発電機のブレードは、落雷などの自然現象による損傷を受けやすく、損傷診断や補修には専門的な知識や技能が求められる。損傷が進行すると飛散や脱落などの重大事故につながるおそれがあるため、高度な専門技術を有する補修人材の重要性が高まっている。
しかし、ブレード補修に関する専門的なトレーニングはその多くを海外の研修機関に依存しており、受講に伴う渡航費や滞在費、長期間の業務離脱が必要となることから、国内での人材育成が十分に進んでいない現状があった。
施設整備や講師育成など4つの柱で体制構築へ
同社はこれまで、風力発電設備の運転・保守を担う技術者に対し、GWO(Global Wind Organisation)認定訓練施設である「ユーラストレーニングセンター」で各種安全教育を実施してきた。今回の事業ではそれらの実績を活かし、4つの柱を軸に国内で継続的にブレード補修人材を育成できる仕組みの構築を目指す。
- ブレード補修トレーニング施設の整備:「ユーラストレーニングセンター」を拡張し、損傷診断、研磨、積層、接着、成形などのブレード補修カリキュラムに対応した実技設備を整備する。トレーニング施設の完成は2027年3月を予定している。
- 専門技術トレーニングの実施:海外講師を招聘し、社内および協力会社の技術者を対象に、目標とする技能に応じた複数のレベル別トレーニングコースを提供する。
- 国内講師の育成:将来的な国内運営体制の構築に向け、ブレード補修トレーニング講師認定取得者を育成する。今年度中に国内講師1名の認定取得を目指す。
- 教材・ライセンスの整備:海外のブレード補修トレーニング提供会社とライセンス契約を締結し、国内環境に適したトレーニング教材を整備する。
拠点の概要は以下の通り。
- 名称:ユーラストレーニングセンター
- 所在地:千葉県印西市泉野3丁目6号
- 訓練内容:応急処置(First Aid)、マニュアルハンドリング(Manual Handling)、火災予知(Fire Awareness)、高所作業(Working at height)
- URL:https://www.eurus-technical-service.com/service/gwo/
本記事は株式会社ユーラステクニカルサービスの発表をもとに作成。
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