三菱UFJファクターが請求書発行にSVFとTrusteeを導入
ウイングアーク1st株式会社は、三菱UFJファクター株式会社がファクタリング事業の顧客向け請求書発行において、デジタル帳票基盤「SVF」とデジタルトラスト「Trustee」を導入したことを発表した。
請求書にタイムスタンプを付与することで存在証明と非改ざん証明の仕組みを構築し、生成AI普及に伴う文書の改ざんや偽造リスクへの対策を強化した。現在、2,000社を超える企業への請求書発行に活用されている。
法令対応にとどまらない真正性確保の背景
三菱UFJファクターは、「ファクタリング」「代金回収」「でんさい一括ファクタリング」の3事業を展開している。請求書発行業務のデジタル化を進める同社は、2018年にSVF製品を、2020年には帳票流通「SVF Transact」を導入してWeb配信環境を整えた。
2022年1月の改正電子帳簿保存法の施行により請求書発行企業のタイムスタンプ付与要件が緩和された後も、同社は顧客に届ける請求書の真正性を確保し信頼を守る方針から付与を継続。2022年より外部サービスと連携した運用を行ってきた。その後、ウイングアーク1stが2025年に「Trustee」の提供を開始したことを受け、1秒間に1000文書という処理性能などを評価して採用を決定した。
2026年4月に利用開始 今後は全顧客へのWeb配信を目指す
三菱UFJファクターは、2026年4月からTrusteeタイムスタンプの利用を開始した。デジタル文書のハッシュ値と時刻情報を組み合わせたタイムスタンプを請求書に付与し、付与時点の存在や生成AIなどによる改ざんがないことを確認できる仕組みとしている。
請求書の配信方法は、顧客の希望に応じて以下の3通りで運用されている。
- SVF Cloud for Salesforceで請求書データをPDF化し、Trusteeでタイムスタンプを付与してSVF Transactを通じてWeb配信し、顧客自身がダウンロードする
- タイムスタンプが付与された請求書データをSalesforce側に戻し、営業担当者が直接顧客へ送付する
- 紙の請求書を希望する顧客に対して郵送する

三菱UFJファクターの顧客は約5,000社にのぼり、このうち2,000社以上の顧客にWeb配信で請求書を提供している。今後は全顧客へのWeb配信を目指すほか、発行元の非改ざん性を証明するeシールの活用も検討している。
「Trustee」は、企業間でやり取りされるデジタル帳票や文書の安全性と信頼を保証するデジタルトラストサービスで、PDFドキュメントの存在時刻を証明する「Trustee タイムスタンプ」と発行元を証明する「Trustee eシール」の機能を備える。
「SVF」は、商取引で発生する各種帳票類の設計から出力までを実現するデジタル帳票基盤であり、42,000社以上(※1)に導入されている。1996年の提供開始から2026年12月で30周年を迎える。
- ※1 クラウド版とパッケージ版の累積社数(2026年2月末)
- ※2 出典:デロイトトーマツミック経済研究所株式会社発刊ミックITリポート2025年12月号「帳票設計・運用製品の市場動向2025年度版」図表2-5 【運用】製品/サービスのベンダー別売上・シェア推移2024年度実績( https://mic-r.co.jp/micit/2025/)
本記事はウイングアーク1st株式会社の発表をもとに作成。
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