NexAIoTから、次世代AI搭載AMR「NexMOV-2」発売決定

台湾のNexAIoT Co., Ltd.は、次世代AI搭載の自律移動ロボット(AMR)「NexMOV-2」の販売を決定した。NexMOV-2には、東京都渋谷区に本社を置くKudan株式会社の最先端Visual SLAM技術が搭載され、高性能で自律性の高いソリューションを産業向けに提供する。

NexAIoTは自社開発のAIとハードウェアの専門性を活かし、NexMOV-2を開発。KudanのVisual SLAM技術の組み込みにより、AMRの製造コストを大幅に削減しつつ、様々な環境下での多用途展開を可能にした。従来の2D-LiDARを使用する室内向けAMRとは異なり、NexMOV-2はすべての自己位置推定にカメラベースのVisual SLAMを採用。これによりリアルタイムで精密なマッピングとナビゲーションを実現し、動的環境下でのパフォーマンス向上とハードウェアの複雑さ・製造コストを最大30%削減した。

さらにNexMOV-2は、AI搭載の3Dビジョンナビゲーションシステムにより周囲状況の認識・理解能力を強化。物流、製造、ヘルスケアなどの産業向けに、他に類を見ない柔軟性と信頼性を備えた自律ナビゲーションを提供する。IntelのSMARCやNVIDIAのSO-DIMMモジュールをサポートするモジュラー式AMRコントローラーによるカスタマイズ性、ROS2との統合によるフリート管理・監視・拡張性、スマート自律ドッキングシステムとワイヤレス充電による連続稼働も特長だ。

KudanとNexAIoTは2024年9月18日から東京ビッグサイトで開催されるJapan Robot Week 2024において、NexMOV-2を含む共同プロジェクトを展示する予定。NexAIoTのCTO HoeSeng Ooi氏は「NexMOV-2はAMRの産業利用拡大の中で適応力と性能の新たな基準を確立し、よりスマートで効率的な自動化を推進する」とコメント。Kudanの取締役COO ハオ ティエン氏は「NexMOV-2はVisual SLAMとAIの活用で自律移動ロボットの性能向上とコスト削減を両立し、産業に力を与える」と期待を寄せている。