米Autodesk、3つの業界クラウド横断の次世代エージェント型AIを公開
米国 Autodesk, Inc.は、2026 年 9 月 15 日から 17 日(日本時間 9 月 16 日から 18 日)に米国ラスベガスで開催したカンファレンス「Autodesk University 2026」において、3 つの業界別クラウドにおける新たなエージェント型 AI をプレビュー公開しました。これらの新機能は「Autodesk Assistant」の次世代版を構成し、製品やプロジェクト、チームを横断して体験を拡張します。つながったプロジェクト データを活用し、ユーザーからの質問だけでなく背景にあるプロジェクトの状況まで理解することを目指しています。

背景にあるプロジェクトの状況を理解し判断を支援
Autodesk Assistant は現在、建築・エンジニアリング・建設向けの Autodesk Forma®、設計・製造向けの Autodesk Fusion®、メディア&エンターテインメント向けの Autodesk Flow® を含む多くの製品で提供されています。次世代版では、ユーザー自身がどの製品や AI 機能を使うべきか判断する必要はなく、実現したいことを起点に関連する情報や機能を提示する設計となっています。最終的な判断やコントロールは引き続きユーザーが担い、2027 年には単独でも利用できる形での提供も予定されています。
Autodesk の社長兼最高経営責任者(CEO)であるアンドリュー・アナグノスト氏は、デザインと創造に携わるプロフェッショナルにとって現実世界に影響を及ぼす仕事では正確性が重要であるとしたうえで、40 年以上にわたり培ってきた業界の専門知識に基づき、解決すべき課題そのものに集中できるよう支援すると述べています。
また、北欧を中心に事業を展開する学際的コンサルティング企業 Norconsult のデジタルトランスフォメーションリーダー、Marius Jablonskis 氏は、実際の働き方を反映した仕組みであり、適切なプロジェクトのコンテキストをワークフローに取り込むことで行動へ移しやすくなる可能性があると言及しています。
次世代 Autodesk Assistant の3つの重点領域
次世代 Autodesk Assistant は、以下の 3 つの重点領域を中心に設計されています。
- 複数のプロジェクトから、優先して対応すべきことを把握する
「Personal Pulse」がプロジェクトを横断して優先課題やインサイトを提示し、「Assistant Spaces」でチームと AI エージェントが特定課題の調査やコラボレーションを行います。
- 必要な機能を活用し、ワークフローを横断してアクションにつなげる
設計、エンジニアリング、クリエイティブ分野に特化した AI と専門機能を組み合わせ、自然言語や音声による操作を通じて確認・レビュー可能な成果へとつなげます。
- 自社やパートナーの AI エージェント・ツールを組み込み、独自のインテリジェンスを活用する
「Assistant Builder」により自社ツールやパートナーのサービスと接続できるほか、「Design and Make Marketplace」で提供されるサードパーティ製エージェントへの対応も予定しています。
基盤となる「Autodesk AI Orchestrator」がタスクごとに精度、速度、セキュリティ、コストなどを考慮して AI モデルを評価し、Design and Make Platform と業界別クラウドを横断した推論とアクションを支えます。なお、Autodesk の「2027 年度版デザイン創造の業界動向調査」レポートによると、調査対象となったデザインと創造分野のリーダーおよび専門家の 70%が、AI によって単調で反復的な作業が削減され、判断力や創造性、専門知識を生かすことに注力できるようになると回答しています。
提供時期と今後の予定
Autodesk Assistant は現在も多くの製品で提供されていますが、今回 AU 2026 でプレビュー公開された拡張機能は現時点で一般提供されていません。次世代機能の提供開始時期、展開スケジュール、サブスクリプション条件、提供地域などの詳細については、2027 年に発表される予定です。
Autodesk, Inc. 概要
- 設立:1982 年
- 本社:米国カリフォルニア州(米国サンフランシスコ)
- プレジデント 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト
- 展開地域:世界約 40 カ国・地域
- 公式サイト:https://www.autodesk.com/jp
本記事は米国 Autodesk 社の発表をもとに作成されています。
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