三菱地所とブロードが業務提携、IoTで賃貸住宅の価値向上へ
三菱地所とブロードエンタープライズが業務提携契約を締結し、2024年6月以降、スマートホームサービス「HOMETACT」と宅内IoTリノベーション「BRO-ROOM」のパッケージ販売を開始する。両社は互いの顧客基盤に対し、強みを掛け合わせ補完しあい、幅広いソリューション提案に繋げていく。
「HOMETACT」は、1つのアプリやスマートスピーカーで複数メーカーの幅広いIoT機器をコントロールできる総合スマートホームサービスだ。エアコンやテレビ、照明、カーテンなどの住設機器に対応し、住空間の商品企画に合わせた自由なパッケージ構築が可能となる。
一方、ブロードエンタープライズは、マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」を軸に、IoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」や宅内IoTリノベーション「BRO-ROOM」など、マンションをIoT化し物件のバリューアップに貢献する設備を「初期導入費用0円プラン」で提供している。
業務提携後の第1弾として、兵庫県の既存物件「エスポワール加西」に「BRO-ROOM」「HOMETACT」の導入を進めていく。今回の業務提携により、両社がアプローチ可能な顧客にそれぞれのサービスを紹介、提案し、日本市場におけるスマートホームサービスの普及・浸透を図る。
HOMETACTは、三菱地所レジデンス株式会社が開発する高品質賃貸マンション「ザ・パークハビオ」シリーズで複数導入されている他、三菱地所グループ以外の物件でのサービス導入も増えている。2023年6月には、ICT分野での優れた取り組みを表彰するMM総研大賞2023の「スマートホーム分野」において最優秀賞を受賞した。
ブロードエンタープライズは2000年12月の創業以来、全国の空室問題を解決すべく、住宅のバリューアップに繋がるサービスを提供しており、事業全体で20万世帯以上の導入実績がある。今後、インターネットを基盤としたIoT設備や収益シミュレーションが可能なAIシステムを開発し、快適でスマートな住環境の提供と共に、働き方改革・ESG・SDGsへの対応を掲げ、持続可能な社会の実現と関わるすべてのステークホルダーへの貢献を目指す。