デジタル教材エンサップ、L-Gateで無償提供
2024年4月15日、静岡県富士市に本社を置く株式会社建設システム(KENTEM)は、静岡大学教育学部の塩田真吾准教授と共同で開発したデジタル教材「エンサップ」を、株式会社内田洋行が運営する学習eポータル「L-Gate」フレンドリーサービスとして提供開始したと発表した。
エンサップは、情報モラルやICTを学べる無料のデジタル教材で、音声付きのアニメーション動画を通じて小学生・中学生が楽しみながら学べる。エンサップの特徴は、児童生徒が動画で自学自習できるため、モジュール学習の時間や隙間時間に活用可能だ。
今回の提供開始により、エンサップは国際技術標準OneRosterを利用した名簿連携を学習eポータル「L-Gate」と無償提供サービスとして初めて実現した。これにより、ユーザー管理の負担が軽減される。具体的には、エンサップを利用する際の名簿(ユーザー)登録が不要となり、年次更新時の新入生の新規登録や進級処理、卒業におけるアカウント停止などの作業も、個別に実施する必要がなくなる。
エンサップの連携対応版は無償で提供されるが、利用には申し込みが必要だ。教育委員会または学校から直接利用申し込みが可能で、申し込み後にL-Gateとの名簿連携の設定を行う。教育委員会または学校で、L-Gateの教材アプリにエンサップのL-Gate連携版を登録すると利用できる。
エンサップの提供開始は、情報モラル教育の取り組みを助け、ユーザー管理の負担軽減に貢献する。また、自学自習に適したデジタル教材の普及にも寄与すると期待される。