舘鼻則孝の創作活動15周年記念展が女子美アートミュージアムで2026年9月に開催へ
アーティストの舘鼻則孝の創作活動15周年を記念した展覧会「リシンク-舘鼻則孝と手しごと-」が、2026年9月10日から10月6日まで女子美アートミュージアムで開催されます。代表作《Heel-less Shoes》をはじめ、絵画、彫刻、版画などの作品とともに、制作の背景にある素材や道具、職人との協働など「手しごと」の視点から創作の原点と可能性を見つめます。会場となる女子美術大学は、舘鼻が2019年から工芸専攻の特別招聘教授を務める場でもあります。



7つのチャプターでたどる創作の原点と手しごと


本展は7つのチャプターで構成され、舘鼻の創作を「伝統」「文化」「手しごと」「技術」「協働」「歴史」「色」という視点から読み解きます。



Chapter 1では、東京藝術大学の卒業制作として誕生した《Heel-less Shoes》の原点をたどります。《Heel-less Shoes “Atom”》などの作品に加え、1950年代のアメリカ製の靴木型や制作道具、鮫皮や染色した牛革といった素材、成形や革を漉く工程などが公開されます。Chapter 2では、「源氏香の図」に着想した木版作品《Woodcuts》の52種の図案や、225本の矢で空間を構成する《Arrows》、仏教絵画を起点とする《Descending Painting》を通じ、文化の背景を読み替える創作手法が紹介されます。
さらに、Chapter 4では3Dスキャンやデジタルモデリング、3Dプリンティングを取り入れた《Frozen Boots》からの展開彫刻や《Void Sculpture》を展示し、テクノロジーと手作業の共存を探ります。Chapter 5では、Lady Gaga、Daphne Guinness、Zutti Mattiaといった表現者との協働による作品の変遷を紹介し、Chapter 6では歴史的資料のリサーチと制作の関係性に迫ります。


伝統工芸の職人や表現者との協働
舘鼻の作品づくりにおいて重要な要素となっているのが、日本各地の職人や表現者との協働です。
Chapter 3では、江戸組紐の老舗・龍工房との協働による《Heel-less Shoes》や、宮本卯之助商店との協働による《雷鼓》、絵師・彫師・摺師の分業による令和版浮世絵《東海道五十七次》などを展示します。また、本展のために制作された新作として、人形師・中村弘峰との協働による《Heel-less FLOW Shoes — UNRAI (Cloud & Thunder)》も発表されます。
産業現場の職人技と共鳴する色への探求
展覧会の最後を飾るFinal Chapterでは、作品制作のために調色された3,000色以上の色見本「NORITAKA TATEHANA TONES」のトーンカードの一部が初公開されるほか、《Descending Painting (Folding Screen)》が展示されます。
また、協賛のartience株式会社との取り組みとして、印刷インキ製造の現場で調色を担う職人が使用するヘラやドローダウンの道具が紹介されます。さらに、インキ製造工程で生じた余剰インキを用いた新作絵画《Abstract Painting (Surplus)》も公開されます。
展覧会の開催概要
「リシンク-舘鼻則孝と手しごと- 展」の開催概要は以下の通りです。
- 会期:2026年9月10日(木)から10月6日(火)まで
- 会場:女子美アートミュージアム(女子美術大学 相模原キャンパス10号館1階)
- 所在地:〒252-8538 神奈川県相模原市南区麻溝台1900
- 開館時間:10:00から17:00まで(入館は16:30まで)
- 休館日:日曜・祝日
- 入館料:無料
- 主催:女子美術大学 デザイン・工芸学科 工芸研究室 / NORITAKA TATEHANA STUDIO
- 共催:女子美術大学染織文化資源研究所
- 協力:女子美術大学美術館 / 読売新聞社
- 協賛:artience株式会社 / Zutti Mattia
- 後援:相模原市 / 相模原市教育委員会
- 特設サイト:rethink.noritakatatehana.com
なお、女子美術大学 相模原キャンパス1号館1階のJoshibi SPACE 1900では、舘鼻則孝 展「Venus」が2026年9月10日(木)から9月30日(水)まで同時開催されます。
本記事はNORITAKA TATEHANA STUDIOの発表をもとに作成しました。
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