アトラシアン、AIとビジュアルツールで製品を更新

SaaS企業のアトラシアンは、自社のワークマネジメント製品であるLoom、Trello、Confluenceに生成AIやビジュアルツールを活用した新機能を追加したと2024年3月14日に発表した。これにより、分散型ワーク環境に最適化された新しいコラボレーション手法が提供され、企業が戦略的に働く環境を設計することが可能になる。

Loomは、ビデオコミュニケーションツールであり、新たに「Loom AI」に以下の機能が追加された。収録した動画を共有する際のメッセージを自動で作成する「Auto Message Composer」、Chrome拡張で収録したビデオに行動喚起ボタンとして自動的に該当リンクを挿入する「Auto CTA」、文字起こしされた文章から不必要なテキストを削除すると動画の該当箇所もカットされ、動画の編集が容易になる機能がある。これらの機能は、LoomのBusinessプランまたはEnterpriseプランで利用可能で、14日間の無料トライアルも提供されている。

Trelloでは、Atlassianクラウドプラットフォームの基盤機能として組み込まれているAI機能が活用できるようになった。これにより、カードの説明欄やコメント欄で生成AIによるコンテンツ作成が可能になり、ブレインストーミングやコンテンツの要約や短縮、コンテンツ内でアクションアイテムを見つけたり、文法の修正などに役立つ。また、Trelloボードのリストを色分けできるようになり、リストやワークフローをわかりやすく整理することができるようになった。

Confluenceでは、ホワイトボードツールに典型的な付箋や図形、スタンプとしった便利で楽しい機能の他、Jira課題の一括更新やリンクなどをはじめとするJiraとの密接な統合が実装されたホワイトボードを利用することができるようになった。

アトラシアンは、デジタルビジネス関わる3つの分野「アジャイとDevOps」、「ITサービス管理(ITSM)」、「ワークマネジメント」に対するソフトウェアソリューションを提供している企業である。NASA、Kiva、ドイツ銀行、Salesforceなど、世界の約30万社のチームメンバーが協働し、スピードと品質を両立した成果を出すために、当社の製品に信頼を寄せている。