唐津南高校の生徒が廃キャップから櫛を製作 松をデザインしたRe comb
佐賀県立唐津南高校の「虹ノ松原プロジェクトチーム」普及啓発部門の生徒たちが、2026年8月27日(木)、廃ペットボトルキャップを原料にした射出成形でデザインした櫛「Re comb」を製作しました。日本三大松原のひとつである虹の松原を守り続けてきた生徒たちが、松にちなんだデザインを込めたプロダクトです。環境教育(ESD)で同校と協働するNPO法人唐津Farm&Foodが発表しました。

松原保全から生まれたアップサイクル櫛

佐賀県立唐津南高校の虹ノ松原プロジェクトチームは、生徒主体で虹の松原の保全活動を続け、2026年で23年目を迎えています。近年は松原の保全活動にとどまらず、海洋プラスチックやサーキュラーエコノミーへと活動のフィールドを広げてきました。今回の「Re comb」は、同チームの普及啓発部門の生徒たちが「松にちなんだ櫛をつくりたい」という発想からデザインしたプロダクトです。
金型メーカーと連携したデザインの具体化
生徒たちによるデザイン案は、金型メーカーの株式会社MEISEIとのやりとりを重ねて製品の形状へと落とし込まれました。細いラインは成形できないという指摘を受け、模様を線ではなく凹凸(レリーフ)で表現する案に変更したほか、模様を片面のみにして縁どりを付けるなど、射出成形の制約のなかでデザインを詰めていきました。この過程そのものが生徒たちにとってものづくりの学びとなり、金型は2026年7月に完成して唐津へ届きました。

完成した櫛には穴が空けられており、バッグなどにキーホルダーとして付けられる仕様です。髪をとかす道具であると同時に、身につけて持ち歩けるプロダクトとして設計されています。

教室での射出成形と製品仕様
8月27日、生徒たちは佐賀県立唐津南高校でPrecious Plastic唐津の射出成形機を使用し、細かく砕いたペットボトルキャップを溶かして金型に流し込み、「Re comb」を成形しました。色の混ざり方は溶けるそのときに決まるため、同じ模様の櫛はふたつと存在しない仕上がりになります。製品の販売については現在準備中で、最新情報はウェブサイトおよびInstagramで公開されます。

製品仕様
- サイズ:横 約11cm × 縦 約6cm × 厚さ 約6mm
- 重さ:約17g(ペットボトルキャップ約7個分)
- 原料:廃ペットボトルキャップ(100%)
- デザイン:唐津南高校 虹ノ松原プロジェクトチーム 普及啓発部門の生徒
- 金型:株式会社MEISEI
- 成形:Precious Plastic唐津(NPO法人唐津Farm&Food)
プロジェクト紹介:https://karatsu-f-f.com/recomb.html プロダクト紹介:https://karatsu-f-f.com/recomb-s.html
地域に根ざした環境教育の協働

佐賀県唐津市東唐津3-7-22に拠点を置くNPO法人唐津Farm&Food(代表理事:濵口のぞみ)は、環境省の地域ESD活動推進拠点として、佐賀県立唐津南高校の生徒たちと虹の松原の保全活動や唐津ミツバチプロジェクトなど、地域に根ざした環境教育(ESD)で協働を続けています。
活動紹介:https://karatsu-f-f.com/nijinomatsubara.html 団体ウェブサイト:https://karatsu-f-f.com Instagram:https://www.instagram.com/preciousplastic_karatsu/
本記事はNPO法人唐津Farm&Foodの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



