ザ・フォーク・クルセダーズ再発売、加藤和彦映画公開

ソニー・ミュージックレーベルズは、2024年5月29日にザ・フォーク・クルセダーズの解散公演CD『フェアウェル・コンサート』を再発売すると発表した。これは、加藤和彦の音楽活動の原点となったグループ、ザ・フォーク・クルセダーズの解散公演を収録したもので、加藤和彦のドキュメンタリー映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』の公開を記念したものだ。

加藤和彦は、ザ・フォーク・クルセダーズやサディスティック・ミカ・バンドなどのバンド活動を通じて、またソロアーティスト、作曲家、プロデューサーとしての活躍を通じて、ロック・ポップスの黎明期から時代を先取りしてきた音楽家である。彼の音楽人生の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』が2024年5月31日に公開される。

『フェアウェル・コンサート』は、ザ・フォーク・クルセダーズの解散ツアー最終日である1968年10月17日の大阪フェスティバルホールでの公演を収録したものだ。この音源は長らく未使用のまま放置されていたが、2002年のザ・フォーク・クルセダーズの再結成の際に未整理テープの中から発掘され、メンバーの加藤和彦と北山修の選曲・監修により2003年に初めてリリースされた。今回の再発売にあたり、フォーク史研究家のこまつ・よしはる氏による詳細なライナーノーツや活動年表も掲載される。

ザ・フォーク・クルセダーズは、1965年に加藤和彦、北山修らにより京都で結成。1967年の自主制作盤『ハレンチ』収録曲「帰って来たヨッパライ」がラジオで話題を呼び、東芝レコードからシングルとしてリリースされると200万枚超えの大ヒットを記録し、一躍人気グループとなった。しかし、1968年にアルバム『紀元貮阡年』をリリースした後、当初の予定通り同年10月に解散。2002年には、加藤、北山に坂崎幸之助(THE ALFEE)を加えて期間限定で再結成を果たし、同年末に再び解散した。