古野電気、堀江謙一氏の2027年単独無寄港太平洋横断挑戦を機器提供で支援へ
古野電気株式会社は、2027年春に「サントリーマーメイドⅣ号」で単独無寄港太平洋横断に挑戦するヨットマンで海洋冒険家の堀江謙一氏に対し、航海用電子機器や安全装備品を提供して支援することを発表した。堀江氏の挑戦への共感に基づく取り組みで、技術面から航海の安全と成功をサポートする。

88歳での世界最高齢記録更新に挑む航海を支援


古野電気は2022年、「サントリーマーメイドⅢ号」による堀江氏の挑戦時にも機器提供を行っており、堀江氏は当時、世界最高齢となる83歳での単独無寄港太平洋横断を達成した。
今回の航海が成功すれば、堀江氏は88歳での単独無寄港太平洋横断を成し遂げ、自らが持つ世界最高齢記録を更新することになる。同社は長年海に育てられた企業として、海を舞台とした挑戦を支えることを使命と位置付け、今回の挑戦を支援するとしている。
提供される主な航海用電子機器・安全装備品
古野電気が提供する主な搭載機器は以下の通りである。
- マルチファンクションディスプレイ(TZMAPシリーズ)「型式:TZMAP9」
- インスツルメント「型式:FI-70」
- 風向風速センサー「型式:FI-5001」
- スマートセンサー(船速・水深・水温)「型式:DST-810PSF」
- GPS受信機「型式:GP340」
- 双方向VHF無線電話装置「型式:HT649 HK」
- 衛星非常用位置指示無線標識「型式:Tron60AIS HK」
- イリジウム衛星携帯電話「型式:Iridium Extreme®」
航海に使用される「サントリーマーメイドⅣ号」は、2027年3月に米国のザ・サンフランシスコヨットクラブを出航し、2027年5月末に兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーへ終航するスケジュールが予定されている。船体の詳細は以下の通り。
- 全長 9.20m
- 水線長 8.30m
- 最大幅 3.18m
- 喫水(キール深さ) 2.00m
- キール重量 1.18ton

堀江謙一氏の歩みとこれまでの航海
堀江謙一氏は1938年大阪府生まれ。関西大学第一高等学校ヨット部に入部してヨットに出会い、1962年に当時23歳で世界初となるヨットによる単独無寄港太平洋横断航海を達成した。その後も数々の冒険を成功させている。
主な航海歴は以下の通りである。

- 1962年:ヨット「マーメイド号」単独無寄港太平洋横断(94日)
- 1973~1974年:ヨット「マーメイドⅢ号」単独無寄港世界一周(ホーン岬西周り 275日)
- 1978~1982年:ヨット「マーメイド号」縦回り地球世界一周航海
- 1985年:ソーラーボート「シクリナーク号」で世界初のハワイ・ホノルル~父島間の単独無寄港太平洋横断航海
- 1989年:全長2.8mの太平洋横断では世界最小の小型ヨット「マーメイド号」で単独無寄港太平洋横断(サンフランシスコ~西宮港)
- 1992~1993年:足漕ぎ(ヒューマンパワー)ボート「マーメイド号」で単独無寄港太平洋横断航海(ハワイ・ホノルル~沖縄)
- 1996年:アルミ缶リサイクルのソーラーパワーボート「モルツマーメイド号」で単独無寄港太平洋横断(エクアドルサリナス港~東京港)
- 1999年:業務用ビール樽を利用したリサイクルヨット「モルツマーメイドⅡ号」で単独太平洋横断(サンフランシスコ~明石海峡大橋)
- 2002年:ウイスキー貯蔵樽材、ペットボトルのリサイクル材を利用したヨット「モルツマーメイドⅢ号」で単独太平洋横断(新西宮ヨットハーバー~サンフランシスコ)
- 2004~2005年:「サントリーマーメイド号」単独無寄港世界一周の航海(ホーン岬東周り 250日)
- 2008年:波浪推進船(カタマラン)「サントリーマーメイドⅡ号」で単独航海(ハワイ・ホノルル~紀伊水道)
- 2022年:「サントリーマーメイドⅢ号」による世界最高齢での単独無寄港太平洋横断(サンフランシスコ~西宮港)
古野電気株式会社の概要
古野電気は1948年に世界で初めて魚群探知機の実用化に成功して以来、独自の超音波技術と電子技術をもとに舶用電子機器を提供してきた総合メーカーで、現在は世界100か国以上で販売体制を展開している。
- 本社:兵庫県西宮市
- 代表者:古野 幸男
- 設立:1951年 (昭和26年)
- 事業:船舶用電子機器および産業用電子機器等の製造・販売
- 資本金:7,534 百万円
- 売上高(連結):140,616 百万円
- 従業員(連結):3,411 名
- 上場取引所:東京証券取引所 プライム市場
本記事は古野電気株式会社の発表をもとに作成されています。

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