ベホマルのCD-MOF配合発泡体実証事業が環境省のSBIRフェーズ2に採択
株式会社ベホマルは、環境省の令和8年度「環境保全研究費補助金(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業)」において、フェーズ2(技術開発(R&D))(SBIR連結型)に採択された。全フェーズで89件の申請があった中から28事業が選定され、同フェーズの採択事業2件のうちの1つとして「CD-MOF配合発泡体による環境負荷低減型材料の実製品実証事業」が選定された。同社は植物由来バイオMOFを活用した機能性素材「美環®(びのわ)」を発泡体へ配合し、靴ソールなどの実製品形状で実証を進める。
靴ソール等の実製品形状で性能と環境負荷低減効果を検証
今回の実証事業(環境領域:気候変動)では、植物由来原料から構成されるバイオMOFの一種「CD-MOF」を配合したEVA等の熱可塑性発泡体について、靴用発泡体を中心に実製品形状での評価を進める。CD-MOFの添加量、混練条件、発泡条件を変えた発泡体を作製し、発泡構造、硬度、圧縮特性、反発弾性、耐久性、粘弾性特性などを評価するとともに、靴ソール等の実製品形状での試作と評価を通じて製品化に必要な性能データを取得する計画である。
また、従来の複層・接着構造と比較した接着工程削減によるVOC排出低減効果、工程削減効果、リサイクル性向上、製造工程全体の環境負荷低減効果についても評価を行い、機能向上と環境負荷低減を両立する「MOFフォーム™(もふふぉーむ)」の実用化に向けた技術基盤の構築を目指す。
発泡体の接着工程やVOCなどの課題解決を目指す「MOFフォーム」

靴ソールなどの発泡体製品では、クッション性や反発性といった複数の機能を実現するために異なる性質の発泡体を貼り合わせる複層構造が採用されることが多く、接着剤由来のVOC発生や製造エネルギーの増加、リサイクル性の低下が課題となっていた。
ベホマルが開発する「MOFフォーム」は、CD-MOFを配合することで気泡構造を大きく変えずに硬さや粘弾性特性を制御できる可能性を持つ機能性フォーム材料である。単一発泡体の中で物性を制御することで複層・接着構造の削減を図り、接着剤使用量やVOC排出の削減、部材点数削減、単一素材化によるリサイクル性向上を同時に目指す。将来的には靴ソールを起点として、自動車内装、建材、物流、スポーツ用品などへの展開も検討するとしている。
NEDOフェーズ1の成果を踏まえた実製品実証への移行
ベホマルは2025年度にNEDO「SBIR推進プログラム(連結型)」フェーズ1に採択され、環境省からの研究課題「CO₂吸収・回収・分離・利用(固定)に関する技術開発」のもとで「生活製品に応用可能なバイオCO₂吸収素材の物性改良と量産技術開発」に取り組んできた。フェーズ1において、同素材を発泡体に配合した際に従来の発泡体設計では説明しきれない物性変化が確認されたことから、今回のフェーズ2で実製品形状での評価・検証へ進むこととなった。

代表取締役の西原麻友子は、本事業を通じてMOFフォームの実用化を加速し、環境性能だけでなく機能や製造工程の合理化によって選ばれる素材を目指して幅広い分野への展開を進めたい旨を述べている。
株式会社ベホマルの概要

- 会社名:株式会社ベホマル
- 英語表記:Behomal Co., Ltd.
- 代表者:代表取締役 西原麻友子
- 所在地:滋賀県草津市野路東1-1-1 立命館大学BKCインキュベータ101/201
- 設立:2022年11月
- 事業内容:植物由来バイオMOFを活用した機能性素材「美環®」の開発・製造・販売、DACプラ®およびMOFフォームの社会実装
- 公式サイト:https://www.behomal.co.jp/
本記事は株式会社ベホマルの発表をもとに作成。
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