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ウィルズ、TBSホールディングスの統合報告書をAI対話型レポートとして初公開

株式会社ウィルズは、同社が提供するIRプラットフォーム「IR-port」の「インタラクティブレポート」導入第一号として、株式会社TBSホールディングスの「TBSグループ統合報告書2026」を2026年9月2日に公開しました。

同取り組みは、制作・発行された全82ページの統合報告書を取り込み、AI対話型レポートとして提供するものです。「人が読む面」と「AIが読む面」の二層で公開されています。

人とAIに向けた二層構造とAIEO対応

インタラクティブレポートは、統合報告書を起点に企業と投資家の双方向コミュニケーションを図るAI対話型のIRレポートです。

人が読む面では、紙面そのままのページを閲覧しながらAIに質問することができ、AIは原文を引用して該当ページを示しながら回答します。また、個人投資家やアナリストなど、読み手の立場に応じて質問例や回答の深さが変化します。

AIが読む面では、全82ページのすべてに固有のURLが割り振られており、AIや検索エンジンがページ番号を出典として指定できます。PDF内の文字データを診断・整形し、人の確認を経て公開することで、AIが整えられた本文を読み取れるように設計されています。

AIの回答は公開済みの本文のみを参照し、記載がない事項には「記載がありません」と返答します。推測や未開示情報には踏み込まず、フェア・ディスクロージャー・ルールに配慮した設計となっており、生成AIやAI検索に正しく引用されるための最適化である「AIEO(AI Engine Optimization。AIO、GEOとも呼ばれます)」に公開時点で対応しています。

公開から9日間で1,713回のAI・検索エンジン取得を記録

同レポートの公開後、2026年9月11日時点の実測データ(株式会社ウィルズ記録)によると、以下のような推移が確認されています。

  • 公開翌日深夜:OpenAIのクローラ(GPTBot)が全ページ規模で取得
  • 公開2日後(9月4日):ChatGPTで「TBSの統合報告書の内容をまとめて」と質問した際の回答に、参照元として表示されたことを同社が確認
  • 発行体サイトにリンク掲載から37分:新たなAIクローラが到達
  • 公開から9日間:AI・検索エンジンによる取得が1,713回を記録。うち196回はChatGPTやClaudeの利用者の質問に応じて取得されたもの(ChatGPT-User 163・Claude-User 33)

閲覧状況やAI取得状況を可視化する管理機能

管理画面では、「AI・検索エンジン」の層としてどのAIがいつどのページを読みに来たかを確認できるほか、「投資家」の層としてページ別の閲覧回数や滞在時間、頻出質問ランキング、特定ページで質問が生じた箇所、記載がなく回答できなかった質問などを確認し、CSV形式で出力できます。記録対象は閲覧・質問とAIの取得記録であり、投資家個人を特定するものではありません。

今回の導入について、株式会社TBSホールディングス総務局コーポレートガバナンス部IR室リードマネージャー兼統合報告書編集長の小路由香氏は、どのページが読まれ、どのような質問が寄せられたか、AIにどう読まれているかを把握できることは、次の統合報告書をより良くするうえで大きな意味があるとしています。

また、株式会社ウィルズ常務取締役コーポレートコミュニケーション本部長の山本章代氏は、「IR-portは、人が読む面とAIが読む面を同じ本文から作ることで、AIに読まれる形の統合報告書がまだ少ないという現状との差を埋めます」と述べています。

東大松尾研発スタートアップとの共同開発と今後の展開

IR-portは、東大松尾研発スタートアップの株式会社パンハウスと株式会社ウィルズが共同開発したサービスです。株式会社ウィルズが培ってきた「投資家が、どの資料の、どの記載を、なぜ求めるのか」という編集の知見を、IR特化型のナレッジベースとして実装しています。

同社は今後、インタラクティブレポートを上場企業のIRレポートにおける選択肢として提案していくとしています。また、複数の上場企業から相談を受けており順次公開を進める予定であるほか、「プレミアム優待倶楽部」や「IR-navi」と連携させたプラットフォーム構想のもとで情報の非対称性解消に取り組むとしています。

本記事は株式会社ウィルズの発表をもとに作成されています。

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