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外来種リスト改訂でイエネコへの変更見送り ノネコ表記維持 どうぶつ基金が報告

環境省が公表した「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(第2版)」において、改訂案で検討されていた「イエネコ」「イヌ」への表記変更が見送られ、従来どおり「ノネコ」「ノイヌ」の表記が維持された。これを受け、兵庫県芦屋市に本部を置く公益財団法人どうぶつ基金が報告を発表した。同基金は飼い猫や野良猫等への影響を懸念し、表記変更に対する反対活動を行っていた。

外来種リスト改訂案の見直しと経緯

環境省は、約10年ぶりとなる外来種リストの改訂にあたり、野生化した個体のみを対象としていた「ノネコ」「ノイヌ」を、種名で一括して「イエネコ」「イヌ」へと変更記載し、防除推進外来種に位置づける方向で検討していた。

これに対し同基金は、飼い猫や野良猫、地域猫、さくらねこまでが安易に捕獲・駆除の対象と受け取られかねないとして反対を表明した。2026年7月に環境大臣へ要望書を提出するとともに署名活動を展開したところ、石原宏高環境大臣が飼い猫まで殺処分の対象になるかのような誤解を招くとして再検討を指示し、2026年9月11日に公表された新リストでは従来の表記が維持された。

増やさない取り組みによる共生を提示

同基金は1988年の設立以来、38年にわたりTNR(不妊手術と地域での見守り)と譲渡に取り組み、累計44万頭を超える不妊手術を実施してきた。希少種の保全において、捕獲・駆除ではなく不妊手術によって「増やさない」ことで、人と猫、生態系の保全を両立できるとしている。

どうぶつ基金理事長の佐上邦久氏は、表記変更の見送りを評価しつつ、「私たちが求めているのは、猫や犬を『駆除の対象』とすること自体をやめ、不妊手術で『増やさない』社会へ舵を切ることです」とコメントしている。

新リストにおいて「ノネコ」「ノイヌ」の表記自体は残された。同基金は、環境省が飼い猫や飼い犬、野良猫や野良犬との判別が困難と認めているにもかかわらず防除の対象とされうる構造が解消されていないとして、リストからの完全削除を目指して署名活動を継続する方針を示している。

  • 署名ページ(Change.org):https://c.org/66fsYNYCQP
  • 公式サイト 関連ページ:https://www.doubutukikin.or.jp/joinus/changeorg/

公益財団法人どうぶつ基金の概要

同基金は、猫をはじめとする動物の福祉と適正管理に取り組んでいる。全国598の自治体(行政)と協働して「さくらねこ無料不妊手術事業(TNR)」を実施し、累計441,876頭の野良猫や多頭飼育崩壊の猫に無料で不妊手術を行っている。

  • 名称:公益財団法人どうぶつ基金(Animal Action Fund)
  • 住所:兵庫県芦屋市奥池南町71-7
  • 設立:1988年6月
  • 理事長:佐上 邦久
  • 公式サイト:https://www.doubutukikin.or.jp

本記事は公益財団法人どうぶつ基金の発表をもとに作成。

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