シーエーシーとDeepSearch、金融機関向けエージェント型AI事業で提携
株式会社シーエーシーと韓国の金融AI企業DeepSearch Co., Ltd.は、日本の金融機関向けエージェント型AI事業に関するパートナー契約を締結しました。
この提携により両社は、設定された目標を理解して自ら計画を立て、複数のAIエージェントやツールを連携させて自律的にタスクを実行する「エージェント型AI」基盤を、日本の金融機関に提供していくとしています。
提携の背景と強みの融合
近年、日本の金融機関では、従来の作業補助型AIツールにとどまらず、潜在的な合併・買収・投資機会を特定するディールソーシングや企業分析、資料作成などの業務を自律的に遂行するエージェント型AIへの関心が高まっています。
一方で、金融業務では各金融機関のセキュリティ要件や規制に適合した環境構築が必要であり、金融データ基盤や金融特化LLMに加え、これらを個別のシステム環境に合わせて構築・運用する技術力が求められます。
独立系ソフトウェア専門会社として1966年に発足した株式会社シーエーシーは、長年にわたり国内金融機関の大手企業システムの構築・運用実績を有しています。また、DeepSearch Co., Ltd.は韓国の主要金融機関に月間3億件規模の金融データを安定共有し、投資やリサーチ、M&A、企業価値評価などに対応するAIエージェントの構築実績を持っています。両社はそれぞれの強みを結集し、金融機関向けエージェント型AI環境の提供を目指します。
事業における両社の役割分担
本事業において、株式会社シーエーシーは日本国内の金融機関の要件に応じたシステム環境の構築・運用や行内システムとの連携を担います。さらに、営業、契約、カスタマーサポートなどの対顧客対応を担当し、日本の金融機関に対する窓口を一元化します。
DeepSearch Co., Ltd.は、金融データ基盤「Finorma」、金融特化エージェントプラットフォーム「Finestor」、金融特化LLMのサービング環境を提供するとともに、金融業務に即したAIエージェントの設計を担当します。
今後の展開と共同プロジェクト
両社は、2026年内をめどに日本の金融機関向け共同プロジェクトに着手する予定です。このプロジェクトを通じて確立したエージェント型AIの構成を標準化し、銀行、証券、保険などの各金融機関への展開を目指すとしています。
今回の取り組みについて、株式会社シーエーシー執行役員金融・SIビジネス本部長の加藤 由以氏は、セキュリティや規制対応を踏まえた確実なシステム構築・運用が不可欠であるとした上で、構想段階から構築、運用定着まで責任を持って支援していく姿勢を示しています。また、DeepSearch Co., Ltd.代表の金在潤(キム・ジェユン)氏は、韓国の金融現場で検証を重ねてきた金融AI技術を日本へ届けることへの期待感を示し、金融機関の業務革新を支えていく意向を伝えています。
企業概要
- 株式会社シーエーシー
- 所在地:東京都中央区日本橋箱崎町24番1号
- 代表者:代表取締役社長 佐別當 宏友
- 資本金:4億円(東証プライム上場 株式会社CAC Holdingsの100%子会社)
- 事業内容:システム構築サービス、システム運用管理サービス、業務受託サービス
- コーポレートサイト:https://www.cac.co.jp/
- DeepSearch Co., Ltd.
- 所在地:韓国・ソウル市
- 代表:金在潤(キム・ジェユン)
- 事業内容:金融データ基盤「Finorma」および金融特化エージェントプラットフォーム「Finestor」の運営、データ・AIソリューションの供給
- 特記事項:韓国初のフィンテック指数算出機関に指定、韓国政府の国家AIプロジェクトに選定されたKTコンソーシアムに金融分野担当として参画
- コーポレートサイト:https://www.deepsearch.com/
- 「Finorma」詳細:https://finorma.deepsearch.com/
本記事は株式会社シーエーシーの発表をもとに作成されています。
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