経営層の約8割がAIを日常利用 日経ビジネスとグロービスが共同調査
株式会社日経BPが発行する『日経ビジネス』とグロービス経営大学院大学は、ビジネスパーソンの人工知能(AI)の使い方や捉え方に関する共同実態調査の結果を公表しました。調査は2026年5月19日~6月14日に同大学院の在学生・卒業生約1万人を対象にオンラインで実施され、経営層139人を含む618件の有効回答が集まりました。職位別の分析により、経営層のAI利用実態や現場との認識の差が明らかになっています。
経営層の約8割がAIを日常的に利用

調査によると、経営層の23.7%が「業務の中核としてAIを活用している(AIなしでは業務遂行が困難)」と回答しました。「日常業務の中で頻繁に利用している(ほぼ毎日)」の56.1%と合わせると、経営層の79.8%がAIを日常的に使用している層に該当する結果となりました。

今後3~5年でビジネスリーダーに重要となる能力について尋ねた項目では、経営層の回答として「リーダーシップ(人・組織を巻き込み、方向づける力)」が86.3%で最も高く、次いで「コミュニケーション能力(対人・対組織の調整力)」が82.7%、「やり抜く力」が79.1%となりました。一方で「デジタル・AI活用能力」は48.9%、「データ分析・活用能力」は31.7%にとどまり、技術的なスキル以上に人や組織を動かす力が重視されている傾向が示されました。

活用を阻む要因には経営層と現場で認識の差
AI活用の阻害要因をめぐっては、経営層と一般社員の間で認識の乖離が見られました。「試行錯誤や失敗を許容する文化がない」と答えた割合は、一般社員が26.8%だったのに対し、経営層は13.7%でした。全回答者を対象とした分析では、失敗を許容しない文化があると回答した人ほど自組織のAI活用頻度も低いと答える負の相関傾向が見られたものの、因果関係を示すものではないとしています。
また、「業務で使用できるツールに関する制限が厳しい」との回答は一般社員が37.6%、経営層が15.1%でした。一方、「AI活用に関するガイドラインやルールなどが整備されていない」については経営層が33.1%、一般社員が21.0%となりました。
調査の概要
- 調査名称:日経ビジネス×グロービス経営大学院 共同調査レポート
- 調査期間:2026年5月19日~6月14日
- 調査対象:グロービス経営大学院の在卒生約1万人
- 調査方法:WEBアンケート
- 総有効回答数:618件
調査結果の詳細は、「日経ビジネス」2026年9月21日号および「日経ビジネス電子版」(https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00928/)に掲載されるほか、グロービス経営大学院のホームページ(https://mba.globis.ac.jp/news/)でも10月ごろにリポートが掲載される予定です。
本記事は株式会社日経BPの発表をもとに作成しました。
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