購入派?専門店派? おにぎり事情を象印マホービンが調査
象印マホービン株式会社は、10代から60代の男女410人を対象に「おにぎりに関する意識調査」をインターネットで実施した。調査の結果、性別や年代によってお握りの購入や手作りの傾向に違いがあることが明らかになった。
全体の約60%が「おにぎりは手作りよりも購入派」で、特に20代男性は74%が「購入する」と回答。一方、女性は「手作り派」が約半数を占めた。おにぎりを食べるタイミングは「昼」が約8割で圧倒的な人気だが、10~30代女性の約半数は朝食でもおにぎりを食べることが判明した。
おにぎりを購入する理由として最も多かったのは「楽だから」で、手作りする理由は「安いから」が最多だった。両者ともに「おいしさ」は3番目にランクイン。購入派は忙しい日でも手軽に食べられる”タイパ”を重視し、手作り派は余ったご飯を活用する”コスパ”を意識していると考えられる。
また、手作り派は具材だけでなく”ご飯のおいしさ”にもこだわりを持っていることが分かった。塩加減やサイズなど、自分のライフスタイルに合わせたカスタマイズができるのも手作りの魅力だ。
近年ブームの「おにぎり専門店」は、全体の88%が「買ったことがある・買ってみたい」と回答。30代女性は半数が購入経験があり、話題性のある食べ物を取り入れるライフスタイルが馴染んでいると考えられる。専門店の人気の理由は、珍しい具材の豊富さに加え、”ご飯のおいしさ”も挙げられた。
地域特有のおにぎりの具材としては、奈良の「奈良漬」や山口の「しそわかめ」、秋田の「ぼだっこ」など、元々ご飯のお供として食べられる”味の濃い食材”が定番化している地域が多い。変わり種では宮城の「ほや」「牛タン」や、長崎の「うまかっちゃん味」など、地元ならではのアイデアも目立った。
おにぎり専門店「象印銀白おにぎり」を運営する象印は、おいしいおにぎりの作り方のコツを伝授。お米の選び方、炊き方、握り方の3つがポイントだ。同社は大阪・関西万博でもおにぎり屋の出店を予定しており、世界各国の来場者におにぎりの魅力を発信していく。