AlbatrusのAI基幹システムApollo AI、永井病院で業務効率化を推進
株式会社Albatrusは、199床を有する医療法人 永井病院(三重県津市)において、AI基幹システム「Apollo AI」を活用した院内の記録業務および事務業務の効率化が進められていることを公表した。両者は過去2年間にわたり汎用型生成AI「メディラク AI」を用いた実証を進めてきたが、現場の課題解決に向け、電子カルテデータとAIエージェントを組み合わせた新システムの開発と導入に至った。
電子カルテ連携によるAI基幹システムの導入背景
永井病院は、創立100周年に向けた包括的なDXプロジェクト「NAGAI 100」を2024年より推進しており、2年間で計7つものAIシステム導入・検証を行ってきた。これまで「メディラクAI」の運用を通じて一定の業務削減効果を得ていたものの、医療業務の深部に踏み込んだAI活用が必要と判断された。

これを受けて開発された「Apollo AI」は、電子カルテなどの院内データとAIエージェントを組み合わせたシステムである。電子カルテ「MI・RA・Is」を提供する株式会社シーエスアイの協力のもとデータ連携を実現しており、病院全体のシステムを包摂する基幹システムとして機能することで、AIシステムの乱立や管理コストの課題に対応している。
主要業務での定着率約95%と作業時間の削減
「Apollo AI」の導入により、永井病院では退院サマリ・看護サマリ・症状詳記といった主要な文書作成業務において現場での定着率が約95%を記録した。職員自身がプロンプトを作成・修正できる環境を整えたことが背景にあるとしている。
定量的な導入効果として、退院サマリ作成時間は従来の37分(メディラクAI活用時:10分)から3分へと短縮された。また、IC(インフォームド・コンセント)文字起こしにかかる時間は従来の15分(メディラクAI活用時:7分)から4分へと削減されている。
職種横断での活用と今後の展開
院内では職種に応じた活用が進んでおり、医師の外来診療前の予習、看護師による看護サマリ作成、MSW(医療ソーシャルワーカー)によるスマートフォンを活用した退院支援業務の効率化などが行われている。あわせて、AIエージェントによる自動化や、医師からクラーク(医師事務作業補助者)や医事課へのタスクシフトといった業務プロセスの再構築も進められている。
医療法人 永井病院 院長の星野 康三 氏は、「当院の現場では様々な変革を起こしており、この取り組みを院内だけでなく、地域・全国へ広げていければと思います」とコメントしている。今後は医事課・薬剤部・看護部など各部門の専門業務に特化したエージェント機能の開発を進めるとしている。
株式会社Albatrus 概要
- 社名:株式会社Albatrus
- 代表取締役CEO:星野 仙太
- 所在地:本社 三重県津市 / 東京オフィス 東京都新宿区市谷田町
- 事業内容:病院向けAI事業、SaaS事業
- URL:https://albatrus.co
本記事は株式会社Albatrusの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



