新潮新書 古代天皇の正体が9月17日発売へ 関裕二が解明する皇統の謎
歴史作家の関裕二氏による新潮新書『古代天皇の正体』が、9月17日に発売されます。本書は「天皇とは何か?」というテーマを掲げ、天皇の誕生から平安末期の院政までの期間を対象に、皇統が続いてきた背景や女帝の存在理由などを考察しています。古代史の記録や考古学的な知見をもとに、日本列島の伝統と天皇のあり方に迫る内容となっています。
縄文時代からの伝統と権力のあり方
本書では、天皇自身が強い権力を持っていないにもかかわらず皇統が続いてきた理由について、縄文時代からの伝統に踏み込んで検証しています。
稲作が九州北部に伝来したのは紀元前10世紀とされ、時間をかけて全国に広まる中で縄文人と弥生人が融合していきました。著者の関氏は、新石器時代人である縄文人が文明化による強い権力の誕生を嫌ったと推理しています。初代とされる神武天皇や、26代継体天皇が強い権力を持たず、その後の時代も独裁権力を目指す動きがありながら伝統が続いた背景が論じられています。
神功皇后の系譜と女帝の存在
世界の他の王家と比較して女帝の存在が際立つ点について、本書では14代仲哀天皇の后であり15代応神天皇の母である神功皇后に着目しています。
25代武烈天皇に後継がいなかった際、15代応神天皇の5世の孫として擁立された26代継体天皇について、『古事記』と『日本書紀』の記述の差異から、神功皇后の末裔であったことが後継候補となった真の理由ではないかと推理しています。日本列島に存在した女性への崇敬の伝統が、のちに推古天皇が即位する際にも踏襲されたと論じています。
多彩な視点で迫る古代史の重要人物
本書は『日本書紀』の記述だけでなく、蘇我系や物部系の資料も吟味して論考を展開しています。推古天皇、聖徳太子、蘇我入鹿、天武天皇といった古代史の重要人物について、新たな視点からの考察が示されています。
書籍情報と著者プロフィール
著者の関裕二氏は1959(昭和34)年、千葉県柏市生まれの歴史作家で、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローを務めています。仏教美術をきっかけに独学で古代史を学び、『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『神武天皇vs.卑弥呼』『古代史の正体』『スサノヲの正体』『アマテラスの正体』などの著書があります。
本書の詳細は以下の通りです。
- タイトル:古代天皇の正体
- 著者:関裕二
- 発売日:9月17日発売
- 造本:新書版
- 本体定価:968円(税込)
- ISBN:978-4-10-611137-2
- URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/611137/
本記事は新潮社の発表をもとに作成しています。
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